ぶどうについた白い粉を農薬だと思って洗っていた。

全国的に見て、ぶどう狩りのシーズン最盛期は夏です!果樹園で摘んで食べる旬を迎えた新鮮なぶどうは、スーパーで購入するぶどうとはひと味もふた味も違います。 でも、新鮮なぶどうの表面をよく注意して見ると、白い粉のようなものがついていることがありますよね?

Washing the Grapes

この粉を農薬や汚れと勘違いして、キレイにふき取ってから食べるという人が後を絶ちません。実はこれが大きな間違いなのです。では、この白い粉は何なのでしょう?

実はぶどう、ブルーベリー、すももやリンゴなどの果実の表面についている白い粉は、果実に含まれる脂質から生成されたろうが表面に発生したものです。これらは「ブルーム」や「果粉」などと呼ばれ、果実を雨や病気から守り、鮮度を保つ働きがあります。このほかにも果実の表面から水分が蒸発するのを防いで新鮮さを保つ働きもあるのです。

水に溶けにくい性質を持つブルームは雨などの水分を弾いて、ぶどうの果実が病気になるのを防ぎ、温度や湿度の変化から果実を守ってくれます。さらに新鮮で完熟した果実ほど多いブルームはぶどうの鮮度を示し、美味しさの目安となります。また、手で触ったり果物同士の摩擦でも落ちてしまうため、ブルームが残っているぶどうは丁寧な収穫の後大事に輸送されたものと言えるでしょう。

こうした経緯からぶどうなどの果物ではブルームが残っているものほど市場価値が高く、高級な商品と見なされます。ちなみにキュウリも元来ブルームがつく野菜でしたが、農薬と勘違いする消費者が多かったため、品種改良の結果ブルームがつかなくなったそうです。

さらにぶどうの果粉には私たちの健康に欠かせないオレアノール酸が多く含まれています。オレアノール酸には抗炎症作用、抗酸化作用、アンチエイジング効果などがあることが分かっており、名古屋大学などの臨床試験で、薄毛にも効果的であることが判明しています。

本当は新鮮な果物の証拠なのに、今や消費者の勘違いから忌避されるようになってしまったブルーム。みなさんも無農薬栽培のぶどうの場合は、実を洗わずに本来の味を堪能してみてはいかがでしょうか。

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