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Lifehacks

母乳は薬だと言う母親は5歳児に授乳する。

29歳で2児の母親エマ・ハドソンは、母乳で子育てをしています。ほとんどの子供は生後6ヶ月から7ヶ月になると少しずつ離乳食に移行し始め、1歳を過ぎると大人とほぼ同じ食事を食べ始めます。

しかしエマは、第一子アレックスの授乳をまだ続けています。5歳になるアレックスは、まだ母親のおっぱいから母乳を飲んでいるのです。「アレックスはいつも落ち着いた赤ちゃんで、泣くと必ずおっぱいを欲しがりました。でも母乳育児で一番大切なのは、母乳を通して免疫物質を娘に与えることができるという点でしょう」普通よりもずっと長い母乳育児期間についてエマは説明しています。

アレックスが幼稚園に通い始めると、エマは自身の母乳育児理論は正しかったと確信したそうです。「アレックスが幼稚園に通い始めて数週間後、幼稚園で風邪がはやりましたが、風邪を引かなかったのはアレックスだけでした」とエマ。

2人の子供達はどちらもほとんど病気をしていないそうで、母乳が子供達の体を守り、免疫力を高めているのだとエマは言います。しかしエマの理論を裏付ける科学的根拠は今のところありません。長期の、しかも生後2年目以降の母乳育児が子供に与える影響については未だに十分な研究がなされていないからです。

エマの子供たちを見る限り長期の母乳育児のデメリットはなさそうですが、メリットも証明されていません。研究者によれば、免疫力を向上させる母乳の力は生後2年目でぱったりなくなるわけではないにせよ、徐々に減少していくそうです。

いずれにせよエマは母乳育児の力を信じており、子供たちの卒乳は子供たちに決めさせたいと思っているそうです。夫スチュワートは、子どもたちの健康な様子、授乳を通した母子の絆の力を感じ、エマの母乳育児を応援しています。

しかし母乳を与える母親の姿に不快感を示す人もいます。嫌悪感を露わにされたり、心無い言葉を投げかけられることさえあるそうです。「赤ん坊を育てている私の友人は、公共の場で授乳するのは気がひけると言います。授乳するのは全く自然なことなのに」

エマの第一子アレックスは、大人と同じ食事に加え、毎朝夕母乳を飲んでいます。エマは第二子も同じように育てるつもりだと言います。

もちろんずっと授乳し続ける気はないそうですが、母乳を飲むか飲まないかは子供たちに決めさせたいというエマ。複数の子どもに同時に授乳した場合も母乳に子どもの身体を守る作用があるのかどうか、科学的根拠は今のところありません。

他人には奇異に映るほどの長期の母乳育児ですが、子どもにとって何が一番なのかを考えたこの夫婦なりの答えは尊重するべきでしょう。「まだ母乳で育ててるの?」「母乳で育てないの?」という他人の不要な詮索を気にする必要はないのかもしれません。結局は母子が心地良い状態でいることが大切ですし、何を心地良いと感じるかはそれぞれなのですから。