冷蔵庫の解凍・掃除:よくある間違いとその対処法。

1923年、アメリカの起業家クラレンス・バーズアイは冷凍庫の開発に7ドルを投資しました。それから7年後の1929年、彼はその特許を220万ドルで売ることに成功します。

クラレンスが開発に携わったプロトタイプの冷凍庫と現代の私たちの使用する冷凍庫は、形も性能もだいぶ異なりますが、暮らしに革命を起こしたのは事実です。今の生活からは切っても切り離せない存在となった冷凍庫。しかし、多くの人がその使い方を未だに間違えています。今回ご紹介するのは、そんな冷凍庫の間違った使い方です。

NO FROST Freezer

1.もっと色々入れられる

多くの人が思うよりも、冷凍庫は万能です。例えば袋を開けてしまったポテトチップスも、冷凍庫で保存すればパリパリの状態を保つことができます。

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卵、アボカド、ココナッツミルク、ナッツ類やみじん切りにした玉ねぎなども冷凍庫で保存可能です。卵は中で破裂しないように、殻から出して製氷バッグに入れましょう。ピューレにしたアボカドやココナッツミルクも同じ様に製氷バッグで対応可能です。ズッキーニやアスパラガスなどの野菜を冷凍する場合は、そのままの状態で入れましょう。

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2. 永久保存できる?

凍らせれば食品を長期間保存することが可能ですが、永久に保存できるのでしょうか?答えはNOです。冷凍庫は食品の劣化のプロセスを遅らせてはくれますが、止めることはできません。魚の場合、冷凍庫で2-5ヶ月以上の保存はオススメできません。ソーセージだと1-4ヶ月しか保存することができません。調理済みの料理やパンだと保存期間はさらに短くなり、冷凍庫で保存する場合の賞味期限は長くても1-3ヶ月と言われます。この期間を過ぎたあとで食べると、味だけでなく食感も落ちている場合がほとんどです。

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3. 熱すぎる

夏場に特に怖いのは、食中毒。アメリカで流行しているのは、温かい食品をそのまま瞬間冷凍する食中毒対策です。しかし、熱い料理をそのまま冷凍したら電気代が高くなってしうのでは?

そんなときオススメなのが、料理を小分けして冷凍する方法です。こうすることで食品の中で細菌が増殖する時間を短縮することができる上、電気代の節約にも繋がります。

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4.冷たすぎる

冷凍庫(フリーザー)の温度調整のつまみが「強」になっていませんか?室温が低くなれば、冷凍庫の温度は低くなります。ここでつまみを「強」のままにしていると、冷蔵室のものが凍ってしまう原因となりますし、電気代もかさみます。家庭用冷蔵庫の温度の目安は-18℃と言われており、これは温度調節のつまみの「中」に値します。従って外気温が高くなる夏はつまみを「強」に、寒くなる冬はつまみを「弱」にとこまめに温度調節をする様にしましょう。

-1, -2 = 29

5. 入れ過ぎ

冷凍庫の電気代節約術としてよく紹介されるのが、冷凍庫の空いているスペースを水の入った袋などで埋めることで、冷たい空気が逃げ、暖かい空気が冷凍庫の中に入ってくるのを防ぐという裏ワザです。しかし、空気の冷却に使われるエネルギーは、水の入った袋を冷却するエネルギーを下回るため、この裏ワザは残念ながらあまり意味をなしません。

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6. 遅すぎる

気づいたら冷凍庫がビッシリ氷で覆われていた。そんな経験をお持ちのかたは少なくないはずです。冷凍庫の扉に霜が張って氷になってきているのには気づいていたけど、まだ大丈夫と自分に言い聞かせていませんでしたか?

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冷凍庫の扉が閉まらなくなるまで放っておくのは問題ですが、本来ならば中に氷が出来てきた段階で対処しないといけません。暖かい外気に含まれる水蒸気は冷凍庫の中の最も冷たい場所、つまり冷却機の部分から凍り始めます。氷ができることで冷たい空気が上手く循環しないため、標準の温度を保つために必要なエネルギー量が結果的に増えてしまうのです。

そこで1年間に最低2回は冷凍庫の解凍をオススメします。氷に食塩を振りかけると氷が溶けるスピードを早めることができます。熱いお湯の入った鍋をそのまま冷凍庫に入れるのも効果的です。

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7. 掃除をしなさ過ぎる

最近冷凍庫が冷えないなぁと思ったら、ゴムパッキンをチェックしてみて下さい。断熱に絶大な効果を発揮するゴムパッキンですが、残念ながら時間と共に劣化し、裂け目が入ってしまうこともしばしばです。でも、次の方法でゴムパッキンの寿命を伸ばすことができます。

まず大切なのは、怠りがちな掃除です。汚れや細菌によってゴムは劣化します。でもカビやバクテリアを殺菌するのには、濡れタオルだけでは不十分です。そこでタオルを濡らす水に殺菌効果のあるお酢やクエン酸を加えてみて下さい。さらにパッキンのお手入れには、ヴァセリンやグリセリンなどをオススメします。

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8. 早過ぎる

最後に冷凍することの多いある食品に関して一言。ひき肉は細菌が繁殖しやすい食品のひとつです。どうしても余ってしまった場合は、迷わず冷凍してしまいましょう。でも量の多いひき肉は解凍にも時間がかかりますよね。そこでオススメするのが、次の写真のようにジップロックなどに入れ、小分けにして保存する方法です。こうすることで流水解凍や冷蔵庫解凍にかかる時間を大幅に短縮できます。

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冷凍食品はどんどん進化を遂げており、一人暮らし世帯の多い現代は、簡単に調理ができる冷凍食品ブーム最盛期とも言われています。今回紹介した8つの裏ワザを頭の片隅に置いておくことで、冷凍食品を今よりさらに美味しく頂くことができるはずです!冷凍庫がきちんと機能しているか確認する方法はこちらから、冷蔵庫に収納するときにしてはいけない9つのことはこちらからご覧ください。

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