夏休みの宿題をやらない子を怒鳴りつけていた。それが正しい教育法だと信じていたのに。

皆さんの小学生の頃の思い出は何ですか?夏休みプールで遊んだこと?運動会?そういった楽しい思い出の裏で、多くの人が8月31日の悪夢を覚えているでしょう。 大量の宿題が全く終わっていない…泣く泣く徹夜で終わらせた記憶がある人も多いでしょう。しかし宿題は、絶対やらなければならないもの。そう思っていた私たちの考えを根底から覆してしまうような、衝撃的な研究結果が飛び込んで来ました。

 

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「多くの宿題を課すことによって小学生の学力が向上するという証拠はない」

これはアメリカで最も権威ある大学のひとつであるデューク大学のハリス・クーパー氏が出した結論です。宿題に費やした膨大な時間、苦痛、涙は全て無駄だったということでしょうか?大人たちからすると、にわかには信じがたい話です。

もちろんハリス氏は宿題の有益性を否定はしていません。

しかしその有益性は年齢に大いに依存しているとハリス氏は主張します。

 

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小学生の場合、授業中にしっかりと集中して学ぶことが学力を上げる最善の道であると研究は示しています。宿題は、余分なものでしかないのです。中学生の場合においてすら、宿題をやることと学力向上の因果関係はほとんど見出せません。アリゾナ大学のエタ・クラロベック教授もはっきりとこう主張します。

「少なくとも小学生レベルでは、宿題のメリットは何ひとつない」

メリットがないだけではありません。なんと宿題は、子供の生活態度に悪影響を及ぼす可能性すら示しています。

小学校で学びの入り口に立った子供たちは、学ぶことに対する愛を育む大きな可能性を秘めています。しかし宿題は、学校や学習に対する反抗心を養ってしまう危険性を孕んでいます。そこから12年もの間、学びと向かい続けなければならないにも関わらずです。

scream and shout

宿題を課す年齢が早すぎると、自力で解けるものはあまりにも少なく、結局のところ大人の力を借りることになります。子供は大人に頼りきりになり、一方で大人は子供を優しく導いてあげる先生と言うよりは、宿題をやらない子供を取り締まる「宿題警官」のような存在にしかならないと研究者は主張します。「学ぶ」と言う宿題の大義は失われ、「とりあえず埋めれば良い」という形式的なものに成り下がってしまうのです。しかし、そんな無意味なものによって奪われる時間は膨大なものです。

研究者はこう結論づけます。必ずしも宿題で子供の成長を測る必要はありません。例えば、6歳の子供にはしっかりと帽子とお弁当箱を家に持って帰ってくることを教えること。8歳にはパジャマを脱いで服に着替え自分の力で学校に向かうことをしっかりと教えること。質の良い睡眠、良好な家族関係、放課後目一杯遊ぶこと…そういった非学問の優先事項を大切にしてほしいと主張しています。宿題がなくとも、そういった日常のことをしっかりとこなせるように教えてあげることが、責任能力を育む上では役に立つと言います。

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また、子供の学力を伸ばす上で唯一効果があるのは、読書であるとも主張しています。両親が読み聞かせしてあげるのはもちろんのこと、子供が自ら進んで本を読むようになることが重要であると言います。

いかがでしたか?今回の研究結果だけで宿題を課すべきでないと結論づけるのは早急ですが、確かにフィンランドなど世界で最も教育が進んだ国では、宿題でがんじがらめにするという教育スタイルは取っていないようです。それよりもむしろ子供たちの自主性や、好きなことを追求していくための下地を作ってあげる方が現代の変化の激しい世の中を生きていくためには必要なのかもしれません。いずれにせよ、子供の頃の貴重な時間は戻っては来ません。「昔からずっとそうだから」「みんなやっているから」という理由から宿題を無理やりやらせるより有用な時間の使い方が、もしかしたら存在しているかもしれません。

出典

salon

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