【実は日本だけ】抗インフルエンザ薬タミフル 飲む前に知っておきたい危険性

インフルエンザが猛威を振るう季節がやって来ました。手洗いうがいを徹底し、予防に努めたいものですが、たとえどんなに頑張ってもかかってしまうのがインフルエンザです。 長引かせずにすぐに治したいものですが、インフルエンザの正しい治し方を知っていますか?

4 Feb 2016

インフルエンザにかかったら、必ず抗インフルエンザ薬を飲み、すみやかにウィルスの増殖を抑える必要がある…そう思っている方は多いのではないでしょうか。実はそれは日本だけの常識であって、世界の常識ではないかもしれません。

 

かつて日本は、抗インフルエンザ薬の代表的な存在である「タミフル」の世界消費量の約75%を占めており、2位のアメリカの約20%を大きく引き離していました。効果や副作用についての論争があってもなお日本のタミフル信仰は強く、未だに多くのインフルエンザ患者に処方されているもっともポピュラーな薬であることに疑いの余地はありません。

日本では、他の国に比べて圧倒的に多くの抗インフルエンザ薬が処方されているのです。

 
 
 
 
 
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なぜ日本だけ圧倒的に消費量が多いのでしょうか。それは他国と日本のタミフルの処方方針が異なるためです。日本では、本来タミフルを服用する必要のない人たちにまで処方してしまう傾向があると言います。

健康な人であれば、本来インフルエンザは自力で治すことができます。米国CDC(Centers for Disease Control and Prevention, アメリカ疾病管理予防センター)は、抗インフルエンザ薬を服用するべきなのは「入院を必要とするような重症の患者」「65歳以上の人、または5歳未満、特に2歳未満の小児」「妊婦」「気管支炎などの持病がある人」…つまり自力でウィルスを撃退することが難しい人だけなのです。

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日本以外の国々では、タミフルを多く使用することでインフルエンザが耐性を獲得し、タミフルが効かなくなることを懸念して、必要最低限の服用に留めるという方針をとっているそうです。

タミフルは、体が病原体に対する抗体をつくるのを抑え、免疫を弱めてしまうという研究もあります。たとえば、インフルエンザの感染を防ぐのには鼻粘膜や気管支などでつくられる抗体が大きな役割を果たしますが、動物実験の結果、タミフルを使うと、使わない場合の20%しか抗体ができなくなったと言われています。 つまり次からインフルエンザにかかりやすくなってしまうのです。

副作用も無視できません。代表的なものは嘔気で、タミフルを服用した場合、3.6%程度嘔吐しやすくなるという報告があります。またタミフル服用後に転落・飛び降りなどの異常行動が報告されています。この精神障害について因果関係は証明されていませんが、原則的に10歳以上の未成年に対してはタミフルを使用しないようにと厚生労働省も警告していました。しかし現在はその制限は解除されています。

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タミフルに効果があることは間違いありません。実際に「健康な成人が服用した場合、タミフルは症状が出る期間を7日から6.3日に短縮する」という研究結果があります。しかしこの短縮は全てのリスクを負ってまで望むものでしょうか?「念のため何かしらの薬を飲んでおきたい」と考える人は多いようです。しかしその薬は、本当に必要かどうかを今一度考える必要があるかもしれません。メリットとデメリットをよく理解した上で、自ら選択していくということがこれからの医療に必要なことなのかもしれませんね。

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