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Lifehacks

88年前のカメラにフイルムを見つけたオランダ人男性。現像して驚愕した。

マルタイン・ファン・オーアールは、写真に大きな情熱を注ぐオランダ人男性です。ショートストーリーを伝える写真シリーズを創作する他、カメラ自体とカメラのテクノロジーにも魅了されてきました。

ある日、この写真への飽くなき探究心が過去への扉を開き、マルタインは3人の見知らぬ人々の人生と関わることになります。

中古品店で買い物をしていたマルタインは、ツァイス・イコンのIKONTA 520/2、1929年製の古い折りたたみ式カメラを購入します。すると驚いたことにこのカメラの中に一巻きのフイルムを発見、のちにこのフイルムは1940年代のものと判明します。

この古いコダックのフイルムはまだ現像できるのだろうか、もしそうだとしたら何が写っているのだろう?マルタインの好奇心がくすぐられます。

フイルム現像に造詣の深い友人のジョアン・ホルマンに連絡をすると、このミステリーの答えを探る作業に快く協力してくれることになりました。

ジョアンは自宅のキッチンに小さな現像室を設置し、慎重にこのコダックフイルムの作業に取り掛かりました。マルタインはこの全過程を記録しました。

マルタインは現像されたフイルムを取り出したとき、2人がどれほど驚いたかを記しています。ネガのイメージが実際に浮かび上がってきたのです。

4枚の写真に認識可能な画像が残っていたことを発見し、2人の写真家は喜びに沸きました。

ジョアンは画像をコンピュータにスキャンしました。おそらくこのツァイス・イコンの持ち主だったであろう男性がカメラのバッグを抱えて映っている写真が1枚、他の写真には複数の女性が映っていました。

マルタインがFacebookに写真を投稿すると、友人のウィルコがすぐに連絡してきて写真に写った場所に見覚えがあると言います。

写真が撮影されたのはビアリッツ、フランスの南西の小さな町であることが判明しました。

ウィルコはその後、ガールフレンドとビアリッツまで行って元々の写真に写っているイメージと同じ配置で写真を撮ってきました。

「写真を見ていると、過去をわずかに垣間見せてくれる宝の引き出しを開けたような、タイムカプセルを発見したような感覚になります」マルタインは言います。

マルタインはInstagramに写真を投稿しており、写真に写っている人に縁のある人たちを探し出し、ネガを手渡すことができればと考えているそうです。