爪を噛む原因は心理的なストレスそしてこの人格

やめたいのに、なかなか直らない癖はありますか?一般的には大人になるにつれて直るものですが、貧乏揺すり、間接を鳴らす、髪の毛をいじる、皮を剥く、爪を噛むなどなど、世の中の成人男女20人の内1人は、体に関係した癖を持っているといわれています。

無意識にやってしまうのが癖ですが、自分は気にならなくても周りは辞めて欲しいと思っているかもしれません。なかでも「爪を噛む癖」は、衛生面でも行儀の面でも良くない、周りを不快にさせてしまう多い悪癖のひとつです。

しかし、周りを見ていると爪を噛んでいる人はかなり多くいます。どうして人は爪を噛むのでしょうか?

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これまで爪を噛む癖は、その人が神経質であったり、不安精神症であったりすることの現れだと考えられてきました。爪を噛む癖は主に、イライラしているとき、情緒が安定していないとき、手持ち無沙汰なとき、緊張しているときに出るもので、その行為には緊張を和らげたり、ストレスを開放する効果があるとされています。

さらに、最近の研究から、実はこの癖を持つ人には「完璧主義」の傾向が共通していることがわかったそうです。

モントリオール大学のキーロン・オコナー教授率いる研究チームの行った実験では、被験者の半数に爪を噛むなどの反復行動的な癖がある人、残る半数にはそうした癖がない人を選び、交通事故の映像を見せたり、何もない部屋で時間を過させるなどして、「ストレス」、「リラックス」、「退屈」、「不満」といった4パターンの環境での癖の出現を観察しました。

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その結果、「爪を噛む」癖がある人はストレスや不満を感じるときと、退屈なときに反復行動(爪を噛む)を行い、リラックスした状態では反復行動は見られなかったといいます。この結果から、爪を噛む癖はストレスやフラストレーションを感じたとき、つまり、何も生産していないと感じるときに出る癖だということが示唆されました。

オコナー教授によれば、不満と退屈を感じるというのは、完璧を求めることの裏返しだそうです。

完璧主義の傾向が強い人は、欲求不満が溜まりやすく、自制が弱く、困難な目標であるにも関わらず、それを達成できなかったことでストレスやフラストレーションを抱えやすいタイプの人だといいます。また、人に仕事を任すのが苦手で、細かく計画を立てたり、仕事を必要以上に詰め込みすぎる傾向がある他、タスクがなくなってしまうと退屈になりやすいのも完璧主義者の特徴です。

自分の望み通りに事が進まない場合や、目標が達成できないストレスやフラストレーションから、落ちつかなくなり、自分の爪を噛むという反復行動を行ってしまうのだそうです。爪を噛むという反復行動で、抑圧されたエネルギーを発散していることが考えられます。

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オコナー教授はこの結果を受け、爪を噛むなどの反復行動を治すには実際の行為を抑える方法よりも、その根本にある完璧主義的な行動に対する治療が有効になると考えているそうです。

もしあなたが爪を噛む癖を克服したいと考えているのであれば、まずはいつも抱えているかもしれない、結果や完璧を求めすぎる思いをコントロールすることから初めてみるのも良いかもしれません。意識しているつもりでもやめられない場合や、血がでたりするまで爪を噛んでしまうなどの重い症状がある場合は、一度専門家に相談してみましょう。

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