娘をハーバードに現役合格させた母の型破りな教育法

世界中の名だたるアーティストが集う街・ニューヨーク。その世界一の名門音楽大学と言われるジュリアード音楽院の卒業式で、最優秀生徒に贈られるWilliam Schuman Prizeを獲得し、修士号を取得した日本人女性の姿がありました。 その女性の名前は廣津留(ひろつる)すみれ。大分県出身の24歳です。しかし、名門音大を首席で卒業するなんてずっと音楽だけを追求してきたのかと思いきや、彼女が学士を取得した大学にさらに驚かされます。

それは世界一の名門大学、ハーバード大学。すみれさんは両大学を主席卒業という、とんでもない経歴の持ち主なのです。

実はこの華やかな経歴の陰には、教育者でもあるすみれさんの母親、廣津留 真理さんの型破りな教育がありました。その教育法は、世間の風潮に逆らう大胆なものでした。

 

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真理さんが打ち出した教育方針は、以下のようなものです。

・模試を受けるな

・学年1番になるな

・塾に通うな

・苦手科目は捨てなさい

・宿題は答えを丸写し! 

一般的に言われていることとは正反対のことのように聞こえます。一体どういうことなのでしょうか?

 

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真理さんは、すみれさんを妊娠したときから学術書を含めて、育児本を200冊ほど読んで家庭学習の準備を始めました。時間を自由に使える幼少期は、家庭学習の機会にあふれていると言います。真理さんが特に力を入れたのは、自身が好きだった英語と音楽でした。0歳のときから英語と日本語の絵本を読み聞かせし、2歳からは市販の教材や手づくりの絵本で日本語と英語の読み方を教えました。同時にすみれさんは2歳でバイオリンの練習を開始、子供時代から演奏会で披露し、コンクールで入賞するなど経験と自信をつけていきます。バイオリンを習わせていたというとお金持ちな印象があるかもしれませんが、真理さん曰く「地方都市・大分の平均的な家庭」だったそうです。

そんな教育方針のもとすくすくと育っていったすみれさん。さらに真理さんは、大胆な教育法を確立して行きます。 ・模試を受けるな

真理さんは「全体でどのような位置にいて、あとどれくらい模試の点数がアップすれば志望校に手が届くのか」と毎週のように模試に振り回され、時間とお金を無駄にすることは不毛だと考えていました。模試によって貴重な体験ができる週末が奪われてしまうのであれば、それは本末転倒だと思っていたのです。


・学年1番になるな

学年1番になるためには、得意を伸ばすよりも苦手を克服する方が遥かに効果があります。95点を100点にするよりも、30点を70点にする方が点数の上では圧倒的に有利だからです。しかしこのように苦手を克服する勉強をすると、得意な分野に注ぐ時間が少なくなってしまいます。真理さんはそれも本末転倒だと感じ、得意なことをどんどん伸ばすことに注力すべきだと考えていたのです。


・塾に通うな

真理さんは常に家庭学習を重視していました。塾は子供の主体性を奪う可能性があると考えていたからです。懇切丁寧なカリキュラムを組み様々なことを先取りして教える塾は親切すぎて、子供が完全な「お客様」になって主体性が養われないと思っていたのです。


・苦手科目は捨てなさい

苦手科目に固執するより、いっそのこと手放した方が良いと真理さんは主張します。好きこそものの上手なれ…得意なことであれば、親がガミガミ言う必要もなく、子供は自然に伸びていくと言います。


・宿題は答えを丸写し! 

バイオリンと、学校の宿題とSAT(アメリカのセンター試験のようなもの)の準備を同時にこなしていたすみれさんは多忙を極めました。それでも学校の宿題をこなすために真理さんが指示したことは、宿題の答えを丸写ししながら丸暗記すること。内容はきちんと覚えるため、サボったことにはなりません。本来の目的である「学習」をすれば形式に囚われる必要はないと考えていたのです。

「このくらいドラスティックなことをしない限り、時代遅れの学校教育の悪癖から子供は守れないのです」と真理さんは主張します。結果、小中高の12年間、50万円の学費で、すみれさんは世界一の名門ハーバード大学に現役合格を果たします。しかもアメリカの大学入学だけに特化した教育だったかと言えばそうでもなく、すみれさんは同時にきっちりと慶應義塾大学にも合格しています。そして今、世界頂点の2つの名門校を首席で卒業するに至ったのです。

いかがでしたか?表面だけ見ると、いかにも問題がありそうな教育方針ですが、そこには明確な理由があるということが分かりましたね。確かに従来の教育には、全く時代にフィットせず形骸化しているものも多々見受けられます。事実、しっかりと成し遂げるべきビジョンを持ち、従来の型にはまった教育に縛られることなく、真理さんはすみれさんをアメリカに羽ばたかせました。

少しの勇気さえあれば、素晴らしい教育はどこでも実現できるのかもしれません。真理さんは書作『世界に通用する一流の育て方』の中でさらに詳しく自身の教育法について説明していますので、興味のある方はぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

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