世界でも超希少な高級車7選

現在世界全体での車の台数は12億6千万台。統計によれば1秒に2.6台の車が製造されているのだそうです。車は星の数ほどありますが、これからご紹介するのは世界に数える程しかない超希少な車7種です。

世界に数台、時には1台しか製造されないような車は、コレクター達が手に入れようと惜しみなく巨万の時を注ぎ、信じがたい金額で取引されることもあります。この記事を読んだ後は買い物に行かない方がいいかも。

1. ネモ船長の車（Nemo’s car） 

2003年に公開されたショーン・コネリー主演の映画「リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い」のためにフランスのプジョーが製造したネモ船長の車。ローバーV8エンジンと、6つのタイヤを持つこの車は時速130kmまで出すことができます。

しかし車体全長6.2m、車幅2.8mのこの巨大な車では公道を走ることはできません。映画撮影当時、このモデルは1台300万円から450万円程度で2台製造されたのみですが、熱狂的なファンによって様々なレプリカが製造されています。

pint1

2. フェラーリ・250GTO

史上最高額の車は、イタリアの自動車メーカー、フェラーリが製造する250GTOです。2013年には当時自動車オークション史上最高額の5,200万ドル（約53億3,300万円）で落札、そして今年、再び記録を塗り替え5,200万ポンド（約76億円）で売却されました。

このレーシングカーは、1962年から1964年にかけて39台が生産され、今でも全車が残っており、保管場所とオーナー名が記録されています。1969年には、2,500ドル（約26万円）で売られたこともありますが、80年台には数十万ドルに跳ね上がり、以降史上最高額を更新し続けています。

3. クーニグセグ・CCXR トレヴィータ

公道を走行できる車の中で新車価格が最も高額なのは、このスウェーデンのスーパースポーツカーメーカー、クーニグセグ社のものでしょう。トレヴィータとはスウェーデン語で「3つの白」を意味し、当初は3台が生産される予定でしたが、結局2010年に生産されたのは2台でした。外装にダイヤモンドをカーボンファイバーに織り込むという独自技術を採用するなど、製造が非常に難しいというのが理由にあるのではと、まことしやかに噂されています。

太陽の光を受けると外装に織り込まれた無数のダイヤモンドがキラキラと輝くCCXRトレイヴィータ。ボクシングの全世界チャンピオン、フロイド・メイウェザーJrはこの車を480万ドル（約5億1千万円）で購入。しかしその後この車を手放したそうですが、いくらで売却したのかは公表されていません。

4. ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター

公道を走ることができるケーニグセグに次ぐ高級車は、ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスターです。2013年から2015年に生産された9台は、課税前で330万ユーロ（約4億2千万円）の販売額がつきました。

5. フェラーリ・ラ・フェラーリ

2013年から生産されているラ・フェラーリは、フェラーリ社初のハイブリッドタイプの最上級モデルです。このモデルは499台限定生産ですが、生産台数が公表される前に全て完売したそうです。

2016年に500台目が生産されるとオークションで700万ドル（約7億円）で落札され、落札額は同年イタリア中部を襲った地震被災者支援に寄付されました。

6. ポルシェ・918スパイダー

ラ・フェラーリ、マクラレンP1に続いて、ポルシェの918スパイダーもハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツカーです。2013年から2015年にかけて918台が限定生産され、価格は76万ユーロ（約9,700万円）、ドイツ車の中では最高額のもののひとつです。

7. マイバッハ・エクセレロ

2002年から2013年まで存在したダイムラーのマイバッハ。贅の限りを尽くした造りで、最高速度は時速350kmを超え、車両重量は2.6tです。

あるアメリカのラッパーがエクセレロを8百万ドル（約8億7千万円）で購入したとか。2005年に誕生したこの車は、メルセデスベンツに特化したクラシックカーディーラーが購入し、博物館に展示していることは確かです。Jay-Zのミュージックビデオの中に登場したこともあります。

サラリーマンの生涯年収が2億円ほどということを考えると、天文学的数字すぎて気が遠くなりますね。。。一度は乗ってみたい、ですか？