高価値のユーロ硬貨の見分け方

2002年から使用が開始されたユーロ硬貨は、1セント硬貨から2ユーロ効果まで8種類が発行されています。 EU加盟国で流通しており、片面はヨーロッパの地図が描かれた共通デザインですが、もう片面は国ごとに異なり、発行国が自由にデザインを決めることができます。そのため、各国の君主の肖像、各国を象徴する建造物やシンボルなどが見つかります。

特にこれからご紹介するユーロ硬貨はかなりレアもの。ヨーロッパ旅行の際には、お財布をぜひチェックしてみましょう!

shutterstock/FotoDuets

ヨーロッパの地図

共通デザインのヨーロッパ地図も実は異なるバージョンがあります。各国がバラバラに描かれているものと、地続きに描かれているものの2タイプがあるのです。これはEU加盟国の拡大に伴い、2008年に硬貨のヨーロッパの地図デザインが刷新されたことに起因します。

2008年以前のデザインのものを見つけること自体はそれほど難しくありませんが、2008年以降に鋳造されたのに2008年以前の地図が描かれている硬貨が存在します。これは鋳造の間違いでしたが、誤まって流通経路に入ってしまったものもあり、これは収集家の間では600ユーロほどで取引されるそうです。

グレース・ケリー

2007年以降に鋳造されたユーロ硬貨でおそらく最も価値の高いものは、モナコ公国がグレシア・パトリシア妃(グレース・ケリー)の死から25年を追悼して鋳造した記念2ユーロ硬貨でしょう。20,001枚のみ発行されたこの硬貨の現在の取引値は、1,528.97ユーロ、日本円で約20万円です。

発行直後、4,000枚が1枚110ユーロで販売され、その後はグレース・ケリーの特別展覧会への来場者のみに150ユーロで販売されました。残った硬貨は希少硬貨コレクター市場へと渡りました。

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もちろんこの記念硬貨はコレクター向けにデザインされ、特に関心を持った人たちの手に渡りやすいよう販売されましたが、元女優の横顔が描かれた記念硬貨も法的には通常の硬貨と同じように使用できます。

おそらく普通には出回っていないとは思いますが、可能性はゼロではありません。

モナコのユーロ硬貨

モナコ公国はEUの加盟国ではありませんが、これまでも貨幣は隣国フランスと同じものを使っていたため現在ではEU硬貨を使用しています。しかしモナコ公国は独自デザインでユーロ硬貨を鋳造しており、その鋳造数の少なさからコレクター品となっています。EU加盟国内ではそれぞれに鋳造枚数が設定してあり、モナコで鋳造できる数量はかなり少ないのです。

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それで、2001年に初めて鋳造された1セント硬貨はなんと4906倍の価値が付いています。現在は2001年鋳造の1セント硬貨は49.06ユーロで取引されています。しかし同年に鋳造された1ユーロ硬貨の価値は10ユーロにも満たないほどです。詳しいリストはこちらをどうぞ。

原則としてモナコのユーロ硬貨は個別には発行されず、セットで発行されます。下の写真のような硬貨セットは直接コレクターに販売されます。

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バチカンのユーロ硬貨

世界で2番目に小さな国モナコで鋳造される硬貨と同じくらい人気があって価値があるのが、世界で1番小さな国家バチカン市国の硬貨です。モナコのようにバチカンもEUの加盟国ではありませんが、以前イタリアと同じ貨幣を使っていたことから現在の公用通貨はユーロとなっています。

バチカンはモナコよりもさらにコレクターを重視していて、こちらもセットでのみ発行されます。2002年に最初に鋳造されたセットは、現在848.07ユーロで取引されています。しかし65,000セットしか作られませんでした。

ちなみに、最初に鋳造された硬貨セットの1セント硬貨は65.29ユーロ、1ユーロ硬貨は123,01ユーロの価値がついています。バチカンの硬貨の価値についてはこちらをご覧ください。

2002年から現在までに3人のローマ法王が在位しているので、コインの裏側にも3人それぞれの顔が描かれています。

shutterstock/Route66

モナコとバチカンの他には、アンドラ公国とサンマリノ共和国という2つの小さな国家で作られた硬貨も高い価値で取引されています。鋳造できる枚数が非常に少なく制限されているため、鋳造されてもコレクター直通の品となっています。

それでも時には、コレクターの手違いで市場に出てしまった希少硬貨もあるそうです。ヨーロッパ旅行の際には、お財布の中のユーロ硬貨を気にして見てみるのも楽しいかもしれません。

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