200年前の女性のための「夜の生活ガイド」

人間にとって性行為は重要なもの。でも性生活に対する考え方は時代とともに変化しています。 かつて女性は、子を産んで、よき母になることが望ましいとされ、夫婦間の性交渉は子孫繁栄のためだけに行われるべきだと教えられてきました。

たとえば、アメリカでは約200年前、1894年に牧師の妻であるルース・スマイザースが若い花嫁に向けた性生活指南書“Sex Tips for Husbands and Wives”を執筆。「賢明な妻が夜の生活でどのように振る舞うべきか」が具体的に書かれた興味深い本です。

このなかで、女性は自分の義務を果たすだけの完全に非性的な存在として描かれています。性生活のヒントといっても、いかに波風を立てずに男性の欲情を避けるか、というヒントばかり。妻がセクシュアリティや快楽に奔放であることは完全にタブー視されていたようです。

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では、200年前に書かれたこの興味深い本の内容を少し覗いてみましょう。

1. 死んだふりをしろ

夫が欲情のシグナルを出したら、妻は死んだふりをすること。つまり、決して動いてはいけない。もしこの方法で性交渉を防げないなら、完全な暗闇の中でコトを行うこと。

2. 話題を変える

夫から淫らな発言で女性を誘ってきた時は、女性はすぐに性的ではない質問をして話題を逸らすこと。

3. あまり頻繁にしない

賢い妻は、結婚当初でも短い性交渉を週2回までにするように気をつける。そして、数年後にはこの頻度をもっと減らすこと。

Headache and tired

4.  頭痛を装う

性的接触の頻度を可能な限り減らすためのヒント:疲労や頭痛などの仮病を使う。

5. 裸はNG

女性は自分の裸を夫に見せてはいけない。また、その逆も然りで、男性が彼女の前で裸を見せることを許してはいけない。

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6. 変態行為に注意

男性は皆変態なので、女性の体にキスをするなどの「気持ちの悪い」性行為をしようとする。女性はそれを避けなければならない。

7. 口にキスをしない

もし夫が妻の口にキスをしようとしたら、女性は少し首を回すこと。そうすれば、唇は頬にあたり、不幸は回避される。

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8. 欲望を見せない

最も重要なルールは、行為の間に決して声を出さないこと。そうしないと、男性は女性がそれを好んでいると勘違いしてもっと頻繁に性交を求めてしまうだろう。

 

いかがでしたか?性行為は子孫繁栄の手段とされ、女性は自分の感覚や快楽に蓋をして貞淑な妻であることが最優先されていたんですね。「死んだふり」とか「男性は皆変態」という描写には思わず笑ってしまいます。

ただ、現代でも男性に「こうしてほしい」と言えない女性や「避妊具をつけてほしい」と言えない女性が多くいるのも事実。古臭いと笑っていられない部分もありますね。

200年前のセックス指南書を読んで、女性にとってそして男性にとっても、本当に幸せな性生活ってどんなものなのだろう・・・としみじみと考えてしまいました。

プレビュー画像: ©pinterest/mentalfloss.com

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