おじいちゃん・おばあちゃんからのちょっと困った育児アドバイス

子育て真っ最中の親にとっておじいちゃんおばあちゃんの存在はとてもありがたいもの。子どもにとっても親とは違う大人から愛情を注いでもらう時間はかけがえのないものです。 でも昭和の子育てと現代の子育てでは「育児の常識」が真逆となっていることも多く、ジジ・ババが良かれと思って与えるアドバイスが間違っていることもしばしば。

育児のバイブル「母子手帳」に書いてあることですら、昔と書き換わっている部分がたくさんあります。おじいちゃんおばあちゃんに育児を手伝ってもらう上で、お互いに知っておきたい祖父母世代と現代の育児の違い10選をご紹介します。

Jody with Babys

1. 「泣くたびに抱っこしないの!」

昔は「抱き癖」がつくからと、赤ちゃんが泣くたびに抱っこするのはやめた方がいいと言われていました。しかし今は、泣いたらすぐに抱いて安心させてあげる方がいいとされています。泣いてからすぐに抱っこしてもらえる赤ちゃんは、親からの注目を獲得しようと頑張らなくても良いので情緒が安定します。

また、「オキシトシン」という愛情や信頼を育むホルモンが、スキンシップによって分泌されることもわかっています。

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2.  「(大人が噛み砕いたものを)アーン!」

昔は、大人が噛み砕いたご飯を離乳食としてあげていたという人も多かったようですが、これは赤ちゃんの虫歯の原因になってしまいます。噛み砕いたものをあげたり、口移し、お箸やスプーン、コップなどを大人と共有することでも虫歯菌がうつる可能性があります。

子ども専用のお箸やスプーンを使い、ペットボトルなども共有しないように気をつければ、子どもの虫歯予防になります。

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3. 「赤ちゃんが裸足なんて!」

床暖房や空調が整い、昔よりもずっと暖かくなった室内では赤ちゃんに靴下を履かせる必要はありません。フローリングでは靴下を履いていると滑って危ないことがあります。

また、昔は熱が出ると「厚着をして汗をかかせて熱を下げる」と考えられていましたが、現代ではむやみに汗をかくと脱水症状になりかねず、汗をかきすぎないようにしてあげることが大切でだとされています。

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4. 「砂糖よりもはちみつがヘルシー」

健康食品のはちみつですが、1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないように指導されている食品です。知らずにはちみつを赤ちゃんに与えてしまうと、はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」が赤ちゃんの体内に入り、「乳児ボツリヌス症」という中毒症状を引き起こす場合があるためです。子どもや大人は食べても問題ありませんが、1歳未満の赤ちゃんは腸内環境が整っていないので、重症化しやすいのです。

ちなみにボツリヌス菌は加熱でも死なないので、料理の味付けに使うのも危険です。

Top view of organic honey in a glass jar with wooden spoon on white background

5. お風呂上がりはベビーパウダーをはたいて

昔はベビーパウダーがあせも予防になるとして推奨されていました。でも昔に比べて住環境の温度調節がしやすくなった現代では、必ずしもベビパウダーをはたく必要は無くなりました。ベビーパウダーのつけすぎで毛穴が詰まってしまうことがあるので注意が必要です。

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6. 「1歳までに断乳させた方がいい」

昔は母子健康手帳に1歳までに断乳するようにと書かれていました。離乳食に早く慣れ、虫歯にもなりにくいと考えられていたそうです。現代でも仕事や保育園の都合で、早くから断乳が必要な場合もありますが、個人差もあり、全員が1歳までに断乳させた方がいいというのは間違いです。

After the feed

7. 「歩行器を使うと早く歩くようになる」

昔は歩行器を使うのは良い歩行訓練だとされていましたが、現代ではハイハイが赤ちゃんの成長に重要な役割を持つことがわかっています。

全身の筋肉を使うハイハイは、全身をバランスよく発達させるために必要なプロセス。広いところでたくさんハイハイをさせることが、体や脳の発達にとっても重要です。

Prone

8. 「まだおむつしてるの?」

昔は、おむつは1歳前後で取れるようにするのが常識だったそうですが、今は子どもの成長に合わせてゆっくり進めるようになっています。昔は布おむつが中心だったため、すぐに交換しないと漏れてしまう上、洗濯なども大変でした。

今は紙おむつの進化によっておむつ換えも随分ラクになり、赤ちゃんにとっても快適になってきました。2〜4歳までおむつが外れないという子も少なくありませんが、子どもと親のペースで焦らず進めていくのが一般的です。

Almost Nekkid

9. 「3歳まではママは家にいた方がいい」

厚生労働省は「子どもは3歳までは母親の手で育てないと、子どものその後の成長に悪影響を及ぼす」といういわゆる「3歳児神話」は、少なくとも合理的な根拠は認められないという見解を出しています。

子どもの自己肯定感を育む上で、3歳までの期間は非常に大切だということは間違いありませんが、母親が育児に専念するべきというわけでなありません。かといって母親が仕事をした方がいいというわけでもありません。

それぞれの家庭にあった方法で子育てするのが一番です。

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10. 「うつぶせ寝は顔の彫りが深くなる、頭の形が良くなる」

うつぶせ寝は、寝返りが始まった赤ちゃんに多くみられるもので、一方向にしか寝返りが打てない時期にうつぶせ寝の状態が長引いてしまうことがあり注意が必要です。

はっきりとした因果関係はわかっていないものの、うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群を起こすことがあると言われています。また、昔はうつぶせ寝は頭の形が良くなる、顔の彫りが深くなるなどと言われていましたが、歯並びやかみ合わせへの影響が大きく、将来歯科矯正などが必要になる場合もあると指摘されています。

うつぶせ寝。すこやかに育ってくれたら、それでいい。

おじいちゃんやおばあちゃんの子育ての実体験に基づくアドバイスほど説得力のあるものはないかもしれません。でも、時代とともに社会も気候も変化しています。30年前に大丈夫、安全だったという事実は現代には当てはまらないことも多々あるということを、親も祖父母世代も知って、助け合いながら子育てができると良いですね。

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