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Lifehacks

真夏にアイスコーヒーを飲む時 これに気をつけて! さもないと世にも恐ろしい病に冒される。

猛暑が予想される今年の夏。熱中症や脱水症状にならないためには水分補給が欠かせません。汗だくになるほどの夏い日に「喉が渇いたな〜」なんてときに多くの人が買い求める定番のドリンクが、冷たいアイスコーヒーです。

口に広がる氷のヒンヤリとした感触とほのかな苦味…美味しくて、ついついガブ飲みしてしまいますが、実はアイスコーヒーは全くと言って良いほど水分補給に向いていないのです。

なぜかというと、喉が渇いている = 体内の水分量が不足している時にアイスコーヒーやエナジードリンクなどカフェインを含む飲み物を過剰に摂取してしまうと、急性カフェイン中毒になる危険があるからです!

大人が1日に摂取しても良いカフェイン量の基準は400mg(ヨーロッパでの基準)で、1度に摂取するカフェイン量が200mgを超えると体がカフェイン中毒になり、大脳が過剰に刺激を受けることから思考・注意力が低下し、光や音に過敏な反応を起こしたり、手指の震えが生じたり、嘔吐・むかつきが起きたりするのです。

さらに危険なのが、喉が渇いた状態(体が脱水状態)でカフェインを含むドリンクを飲んだ場合。脱水症状には通常、高張性脱水(体内水分量の低下)と低張性脱水(血中ナトリウム濃度の低下)の2パターンが存在しますが、「喉が渇いた」と自覚のある場合は、前者の脱水状態と関連していると考えられます。

ミネラルウォーターや緑茶などの低い電解質濃度を持つ低張性ドリンクを飲むと、通常は胃に取り込める水分量に限りがあるため、一度に大量に飲むことはできません。

しかし、気温の高い夏場は発汗により水分が失われることから喉が渇きがち。そのため、水分補給のために胃壁が広がりやすくなっていることから、一度に飲める水分量が多くなります。これにより、喉が渇いたときにアイスコーヒーやコーラなどのカフェインを含むドリンクを飲むと、普段に比べて「ガブ飲み」してしまう恐れがあり、結果としてカフェインの摂取量が多くなってしまうのです。

また、アイスコーヒーはホットコーヒーと比べて濃度が高いのも、アイスコーヒーでカフェイン中毒を起こしやすい原因の一つです。氷の入った冷たい飲み物は、氷が溶けて味が薄まってしまうのを防ぐため、濃いめの味付けにしてあることがほとんど。濃度が濃い = カフェイン量も多くなるため、カフェイン中毒になる危険性が高いのです。

またカフェインには利尿作用があるため、水分を大量補給しているつもりが体の水分がどんどん奪われていってしまう皮肉な結果を招くことにも繋がりかねません。家庭でよく飲まれるウーロン茶やほうじ茶ですら100mlあたりおよそ20mgのカフェインが含まれているため、夏のは暑さはカフェインを含まず、カリウムなどのミネラル補給も簡単にできる麦茶やブレンド茶で乗り切るのがベストと言えるでしょう。

いかがでしたか?暑い日にに飲む冷たいアイスコーヒーは格別ですが「知らぬ間に飲み過ぎて急性カフェイン中毒に…」なんてことがないように注意が必要です。重いカフェイン中毒になると、不眠症が起きたり、幻覚や幻聴が表れる場合もあるんだとか…。恐ろしや…。

プレビュー画像:©Facebook/Ryota Ito