Lifehacks
赤毛の人は手術中に特別な措置を受ける!?奥が深い赤毛の世界
世界人口の1〜2%しかいないと言われる赤毛の人々。日本ではほとんどお目にかかることはありませんが、ヨーロッパやアメリカでは少数派ではありますが、どこにでも見かけます。中世ヨーロッパでは、赤毛の女性は「魔女」と呼ばれ差別され魔女狩りの対象にさえなっていましたが、現代ではフェイクの赤毛が増えるほど、赤毛は羨望の対象となっています。
赤毛はMC1R遺伝子の変異によるもので、実際に赤毛以外の髪の色の人とは異なる性質を持っていることは事実。遺伝子の不思議を感じさせてくれる赤毛の人のユニークな特徴をご紹介します。
1. 蜂に刺されやすい
赤髪の人の方が蜂に刺されやすいことがわかっています。蜂は赤い髪を敵だと認識し、刺すことがあるのです。
2. 左利きが多い
カール・フランセーズ大学の研究によると、赤髪の人とそれ以外の髪の毛の人を比べたとき、左利きの割合は赤髪の人に多いそうです。髪の色と同じく、左利きも劣性遺伝の影響です。
Sieh dir diesen Beitrag auf Instagram an
3. 凍えやすい
赤毛の原因のMC1R遺伝子は、体温調節を司る遺伝子に影響を与え寒さを感じやすくさせる遺伝子でもあります。
4. 英国人は赤毛が多い
世界人口で最も少ない髪色が赤毛で、全人口の1〜2%しかいない珍しい髪色ですが、その20〜30%は英国に住んでいます。赤毛の人々は、元をたどればノルウェーの南西部からヨーロッパ各地に移住したと考えられています。
5. 絶滅の危機!?
赤毛の遺伝子を持つ人は、全世界に7000万人〜1.4億人と言われていますが、赤毛人口はどんどん減っています。赤毛の人同士で結婚する確率は減っており、赤毛遺伝子は劣勢遺伝子であるため子どもの性質としては現れないためです。
6. 髪の毛が少ない
豊かでフサフサの赤毛の人が多いですが、平均すると1人あたり赤毛の人は9万本で、栗毛の11万本、金髪の15万本に比べると少ないのです。
7. 痛みを感じやすい
赤毛の人は寒さに弱く、そして痛みも感じやすいのです。痛みの感覚は人によって異なりますが、医学的には赤毛の人には特別な措置が取られています。例えば、麻酔を必要とする手術では、赤毛の人に投与する麻酔量は赤毛以外の人より20%多いそう。赤毛の人の持つ劣勢遺伝子は、麻酔の吸収を妨げるためです。
8. 赤毛の男性は前立腺ガンになりにくい
赤毛の男性が前立腺ガンになる確率は、赤毛以外の男性よりも5%低いことがわかっています。しかし赤毛の人は皮膚の色素が薄いため、紫外線による皮膚のダメージを受けやすく、皮膚ガンになる危険性は高いのです。
Sieh dir diesen Beitrag auf Instagram an
9. 歯医者に行かない
痛みに感覚が鋭いので、歯医者を恐れる人も赤毛の人には多いそう。歯科治療を好む人は少ないですが、赤毛の人は痛みを恐れて治療を受ける人が少ないそうです。
10. 赤毛に対する偏見
海外では中世から赤毛は少数派だったためか、「ジンジャー」と呼ばれ差別の対象になってきました。「魂がない」、「目を見つめてはいけない」と言った根も葉もない嘘が人々の恐怖を煽り、赤毛の人を迫害する地域さえありました。今では赤毛の人への偏見は大幅に減ったものの、過去の偏見を引き合いに出す人がいるのも悲しい事実です。
11. ビタミンDをたくさん生成できる
赤毛の人の肌は真っ白で紫外線のダメージも受けやすいものの、他の髪色の人たちよりも体内でビタミンDを生成しやすいのも赤毛の人の特徴です。ビタミンDは骨の強化や免疫システムの強化に欠かせない成分です。
Sieh dir diesen Beitrag auf Instagram an
一見ただ髪が赤いだけですが、遺伝子変成でこんなに特徴が出るなんて不思議ですね。
