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甘いものがやめられない時に体が欲している本当の栄養素

仕事で忙しかった日や、ストレスを感じイライラした時、つい甘いものに手が伸びてしまうことありませんか?疲れている時は体が甘いものを欲するもの…なんて自分を甘やかすことも時として大切ですが、止まらない甘いもの欲はダイエット中は苦行を強いられるようなものです。

この「甘いものがどうしてもやめられない」というのは、メンタル的なものだけではなく、実は体がある栄養素を欲しているサインと言われることがあります。そんな時は、不足していると思われる栄養素を摂ることで、とても止まらなかったような強い甘いもの欲がスッと収まると言われています。

では、私たちが甘いものを食べたいと思う時、体にはどんな栄養素が不足しているのでしょうか。

1. マグネシウム不足

甘いもの、特にチョコート系のスイーツが止まらないという場合は、マグネシウム不足の可能性があります。

マグネシウムが不足すると、骨の形成などに影響が出てしまったり、脳が酸欠状態になって神経過敏や抑うつといった症状が出ることも。また、身体の中に栄養素が行き届かず、疲れやすくなるそうです。少量のチョコレートを食べるなら大丈夫ですが、止まらない場合はナッツや昆布ほうれんそうやゴマなどを積極的に摂ると、マグネシウム不足を補うとができます。

また、手軽に取れる身近なマグネシウムがにがり。毎食ごとに、数滴摂取することでマグネシウム不足を補うことができます。

もっと効果的に摂取したい、という方は舌下吸収がおすすめ。舌下摂取だと、体内に作用するまでの時間が非常に速いという利点があります。

マグネシウムには、花粉が体内に入ってきた時にできるアレルギー反応を起こす抗体を作りにくくする作用があると言われ、くしゃみや鼻水のもとであるヒスタミンの放出を抑えてくれる、そんなうれしい働きも持ち合わせています。チョコレート類が止まらない、花粉症のストレスでつい甘いものを食べてしまう、そんな時はマグネシウムの摂取を心がける事をおすすめします。

2. タンパク質不足

チョコレートに限らず、甘いケーキやパン、クッキーなどが止まらない、という時は体がタンパク質を欲しているサインです。

タンパク質が不足するとセロトニンという脳内物質も不足し、体は糖度の高いものを欲します。また、甘いものの他にも糖質の一つである炭水化物も、タンパク質の不足によって体から摂取するようにとサインが送られてきます。甘いものの他にも、炭水化物が食べたい時はタンパク質不足が影響していることがあります。

タンパク質の不足を補う食品は、お肉、魚、豆製品、卵、乳製品。ダイエット中でカロリーが気になるという方は、豆乳や大豆製品を摂ったり、赤身のお肉やささみを食べるのもおすすめです。

またタンパク質不足で引きこおされるセロトニン不足は、体だけでなく精神にも大きな影響を及ぼすと言われています。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、心のバランスを整えてくれる脳内物質のひとつ。心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする働きを持つと言います。セロトニンの他にも、喜びや快楽を感じさせるドーパミンにもタンパク質は必須と言われています。

ストレス解消に甘いものをたくさん食べたはずなのに、気持ちが晴れない…という事よくありますよね。タンパク質とこれら感情に関係する神経伝達物質の関係を知ると、「甘いものを食べて罪悪感で憂鬱」という悪循環が起こるのが頷ける気がします。甘いものが止まらなくてコントロールに苦戦している、という方はマグネシウムやタンパク質をとってみてくださいね。栄養バランスが整ってくると、体も心も喜んで自然と力が湧き上がってくるはずです。

プレビュー画像:  ©Twitter/@norimaki_imori

甘いものがやめられない時に体が欲している本当の栄養素