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Lifehacks

女性が路上に捨てたタバコの吸い殻を拾う男性。ある壮大な復讐が始まる…。

「誰も見ていないから」とついポイ捨てをしてしまう人が後を絶ちません。世界各国に比べ、街や通りが比較的清潔に保たれている日本でも、ポイ捨ては社会問題。小さなゴミでも、漂流・漂着ゴミとなって海洋汚染の原因になったり、野生動物がそのゴミを食べるなどしてその殺傷にも繋がっています。

Youtube/Ecozine

そんなポイ捨ては香港でも問題となっています。香港では毎日16,000トンのゴミがポイ捨てされており、街が汚染される原因となるゴミ問題は深刻化の一途を辿っています。

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そんな中、地球環境について考えるアースデーに合わせて、「香港美化啓発団体」が最新技術を駆使して作った啓蒙ポスターをPRする動画がYouTubeに投稿され、注目を浴びています。

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「果たして科学はポイ捨てを止めることができるのだろうか?」という問いかけから動画は始まり、次に画面に映し出されるのは、香港美化啓発団体の職員と見られる男性の手。

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男性はタバコの吸い殻、コーヒーカップ、そしてプラスチックごみと思わしき物体を次々に容器に回収していきます。

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男性が向かった先は、遺伝子型判定研究室。米国ヴァージニア州の企業Parabon Nanolabs社が提供するDNAの分析技術を利用して、街角で拾ってきたゴミの持ち主を特定しようというのです。Parabon Nanolabs社は犯罪捜査のため、微量のDNAからデジタル写真を作成する方法を開発している会社です。

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こうして生み出されたのが、こちらの写真。

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目や髪、肌の色、しみ・そばかす、そして顔の形といった特徴は、身長や年齢などに比べはるかに判断しやすいそう。判断が難しい年齢に関しては、落としたゴミの種類によって統計データから推測され、1834歳の年齢層はガムを噛む人が多いため、ポイ捨てされたガムには、自動的にその年齢の顔が採用されます。

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出来上がったデジタル写真をポスターにし、街頭に掲示した様子がこちらです。まるで市中引き回しのような制裁ですね。街を汚された市民の恐ろしい復讐ともいえるでしょう。

今回はあらかじめ拾ったゴミの持ち主全員から許可をえたうえでポスターを作成していますが、もし近い将来ポイ捨てをすると顔写真が自動で公開される世の中になるとしたら、ポイ捨てをする人は減るのかもしれません。

もちろんこういった制裁がなくてもポイ捨てをしない世の中になるのがベストですが、みなさんはどう思いますか?今回紹介した動画はこちらからご覧いただけます。