家の中にアリが！身近なものでアリ対策12のコツ

気温の上昇に伴い、アリが活発に動き出します。基本的に、アリは生態系の中で重要な役割を果たす有用な虫なので、庭や道路にいるのは問題ありません。でも、家の中では1匹見かけたと思ったら次には何十匹も列をなしているので、早めに対策しなければなりません。

アリは、土だけでなく、石やコンクリートの下、壁の割れ目、傷んだ木材などに巣を作ります。そして、餌を探すために家の中に侵入してきます。1匹が魅力的な餌場を見つけると、他の仲間を引きつける匂いで目印をつけ、まさにアリの街と化すのです。

この記事では、お子さんやペットがいても安心なアリの予防法とアリを追い出す方法をご紹介します。

アリを家の中に入れない予防法

1. 侵入口を塞ぐ

ひび割れ、接合部、隙間などの開口部や亀裂を塞ぎましょう、窓やドアの隙間が蟻の侵入口になっていることもあります。

2. エサを置かない

ペットの食器や果物の入ったボウルは定期的に空にしましょう。汚れた食器はすぐに洗うか、水につけておく、あるいは食器洗い機に入れておくとよいでしょう。

3. ゴミの処理

ゴミ箱はきちんと閉め、適時に処分しましょう。

4. 食品の管理

食品は密閉して保管します。

5. チョーク

アリを家に近づけないようにするには、地面にチョークを擦り付けるようにして太い線を引くとよいでしょう。アリはチョークが嫌いなので、この線はアリにとって越えられない壁となります。

6. 巣を水浸しに

アリの巣が家の中や入り口付近にあるときは、水をかけ続けるとアリは新しい巣に移動します。

7. 巣を移動させる

植木鉢に土やかんなくずを入れて、巣の上に逆さまに置きます。一部のアリが植木鉢の中に移動したら、巣を作ってもいい場所に植木鉢ごと移動させます。

8. ワセリン

アリはワセリンを嫌がるので、アリが通り道や侵入口の前に厚く塗りましょう。

9. 酢

アリの通り道に酢をスプレーするか、酢を入れたボウルをアリが侵入してくる場所の前に置きます。アリは刺激臭を嫌うので、そのスポットを忌避します。

10.レモン

お酢のにおいが苦手な方は、レモンを使うとよいでしょう。

11. シナモン

シナモンも非常に強烈なにおいがするので、アリ避けになります。ただし、たっぷりと振りかける必要があります。

12. ハーブ類

匂いの強いハーブもアリは嫌います。ラベンダー、クローブ、ジュニパー、タイム、セージ、ミントなどをアリの通り道や侵入口の前に置いておくとよいでしょう。

注）重曹やベーキングパウダーは使わないでください

アリ対策として最もよく知られているのは重曹です。しかし、動物愛護活動家は、動物に不必要な苦しみを与えることになるため、その使用には反対しています。アリが重曹やベーキングパウダーを食べると、胃の中で破裂するまで膨れ上がってしまうのです。

小さな虫なので想像しにくいかもしれませんが、アリは庭の植物を食い荒らす害虫や毛虫などを捕食しています。したがって、家の中以外のアリを駆除することはかえって庭の生態系にとってよくないことなのです。

ただし、咬まれたり刺されたりすると不快で、敏感な人はその分泌物によって一時的に皮膚がかぶれることがあります。かゆみやじんましんを和らげるには、患部を冷やすのがいいそうです。

殺虫剤は害虫を退治するだけでなく、赤ちゃんやペット、妊婦や病人が接触すると危険な場合があります。また、化学薬品は土壌や地下水や排水に混入し、環境破壊につながる可能性もあります。

アリの忌避剤や殺虫剤などは数多く市販されていますが、アリが家の中に侵入して困ったときは、まずは上記のような身近なもので蟻よけを試すことをお勧めします。

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