キッチン
砂抜き時に一滴加えるだけ|あさりの旨味をもっとアップさせる方法
貝類の中でも手ごろな価格で料理に使いやすいあさり。酒蒸しやお味噌汁だけでなく、パスタに入れてボンゴレビアンコにしたりと、和洋に使える食材です。あさりはなんと言ってもその旨味が特徴。酒蒸しにしたり、醤油バターで仕上げたりとシンプルな調理法で、旨味をたっぷりと味わうことができます。
そんな旨味がたっぷりのあさりですが、いつもの砂抜き時に使用する塩水にあるものを加えるともっと旨味をアップさせることができるそうです。
それが「はちみつ」。
塩抜きをするために準備した3%程度の塩水に、はちみつを1滴たらすだけで、あさりの旨味がアップするそうです。
今から旬を迎える《あさり》
あさりを美味しくする方法砂抜きをする際に
『はちみつ』
をちょっと加えると旨味が増します!
是非、試してみてください! pic.twitter.com/UEzddnFvHE— 魚忠 総務部 佐藤 (@uochusatosato) February 16, 2019
あさりや貝類の旨味の元になっているのは、コハク酸と呼ばれる成分。はちみつに含まれるブドウ糖には、このコハク酸の量を増加させる性質があり、砂抜きの際に塩水にはちみつを混ぜることで、あさりの旨味をアップさせることができるのです。
今年も潮干狩りができず残念無念。砂抜きの塩水にはちみつを一滴垂らすと美味しくなるというけれどたしかにそんな感じがあるにはある。はちみつのブドウ糖(グルコース)があさりの旨み成分コハク酸の量を増加させるらしい。よ。 pic.twitter.com/vKnAFlPiRn
— だるまるだるまる (@DARUMARU1150) May 16, 2021
水産業に関する技術向上を目的とし、そのための試験や研究などを行っている独立行政法人水産総合研究センターは、出荷前のあさりにブドウ糖を加えた海水に24時間浸しておいたところ、コハク酸の量が2.8倍増加したとの研究結果を発表し、ブドウ糖が旨味成分のアップにつながると証明がされています。
またブドウ糖を加えることで、コハク酸だけでなく、旨味成分であるグルタミン酸や、タンパク質を構成するグリシン、また肝機能を高めるタウリンといった旨味や栄養分も増加するとのこと。
はちみつで砂抜きしたあさりで
ボンゴレビアンコ
ミネストローネ隠し味は梅昆布茶 pic.twitter.com/1D7CB59Y5q
— CΘN (@con__182) July 25, 2019
あさりは、この他にも貧血予防になるビタミンB12や鉄分、むくみ解消に効くカリウム、カルシウムや亜鉛といった体の健康に欠かせない栄養をたっぷりと含んでいます。あさりの旨味をもっと引き出す簡単ひと手間、次回あさりを食べる時にはぜひこの方法で砂抜きをしてみてください。
以前紹介した、短時間であさりの砂抜きをする方法はこちらから:
プレビュー画像:©︎Twitter/DARUMARU1150


