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Lifehacks

日本とは違う海外のお風呂事情:ヨーロッパのバスタブが小さいのはなぜ?

日本人はお風呂好きとして知られています。1日の終わりは、のんびり浸かるお風呂が一番ですよね。

でも、こんなふうに毎日のように湯船に浸かるのは、世界的に見ると珍しいこと。たとえば、ヨーロッパの多くの国では、家にはたいていシャワーだけ。一般的なバスタブサイズは170cm×75cmで、ほとんどの日本の浴槽よりも小さいのです。

なんでヨーロッパのバスタブは小さいのでしょう?理由を紐解いてみましょう。

お風呂は弾圧対象だった!?
ヨーロッパで初めて浴槽が作られたのは今から3,000年以上前。古代ギリシャで浴槽や公衆浴場が作られ、浴場文化が花開きます。その文化はローマ帝国にも受け継がれますが、ここで、大きな転換点がありました。当時は混浴が基本で、浴場が社交場としての機能を持ち始めたのです。しかし、キリスト教の広がりとともに、裸で男女が集まる浴場はキリスト教的価値観にそぐわない、という理由で弾圧されます。こうして浴場文化は下火になり、人々の入浴の習慣自体も次第に廃れてしまいました。

さらに、中世に入ると疫病の流行から、入浴が健康上よくないと禁止された時期もあり、ヨーロッパの入浴文化は衰退の一途を辿ったのでした。

Tubs

バスタブがとにかく重かった
しかし、その後、産業革命に入り、衛生概念が一般的になると、一般家庭でも体を清潔にするための入浴文化が定着します。現在のような形のバスタブは、18世紀半ばにオランダで登場し、その後イギリスに広まったと言われています。しかし、素材は鋳鉄や磁器ホーローが主流で、とても重かったため、家に置くこと自体大変だったようです。

現在、欧米のバスタブがいまだに小さいのは、シャワーで済ませる人が多いためと言われています。欧米では歴史的な影響もあり、入浴は「体を清潔にする」ことだけが目的。シャワーの方が効率が良く、わざわざお金と材料をかけて大きな浴槽を作る意味がないというわけです。

Bathtub!

子供を入浴させるのに便利
ヨーロッパのバスタブの一般的サイズは175cm×75cmで、大人が入るには窮屈です。でも子どもたちをまとめて入浴させるには好都合なのだとか。親は子供と一緒に入浴はせず、バスタブの外から子どもを洗います。お風呂が子ども用なら、あの小さなバスタブにも納得できますね。

またヨーロッパのお風呂には日本のお風呂では一般的な「洗い場」がなく、お風呂がトイレと同じ空間に設置してあることがほとんど。スペースを節約するためにもバスタブは小さく作ってあります。

Bathtime buds

歴史的にずっとお風呂文化が栄えていた日本では、お湯に浸かってゆったりリラックスし、1日の疲れを取るのが一般的。体を清潔に保つためにシャワーを浴びるのが主目的の欧米と日本では、浴槽やお風呂に対する考え方が全く違うのも当然なのかもしれません。

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ワンルームの部屋でも浴槽とシャワーが完備されている日本からヨーロッパに来ると、何部屋もある大きな家にシャワーしかなくてびっくり、なんてこともしばしば。お風呂から見える歴史や考え方の違い、興味深いですね!

プレビュー画像: ©MediaPartisans