ベトナム人が開発したサステイナブルな野草ストロー

我々人類や動物が生きる地球は、広い宇宙にもたった一つしかありません。にも関わらず人間は自然をゴミ溜めと勘違いしているのか、世界の海には毎年なんと800万トンものプラスチックゴミが流れ込んでいるのです。 中でも問題なのが、アメリカだけでなんと1日に5億本も使用されているといわれるプラスチックストロー。

以前、こちらの記事で「鼻にプラスチックストローが詰まってしまったウミガメ」の話を紹介しましたが、ストロー以外にも、スーパーの袋やペットボトルなどのプラスチックゴミが海に流れ出てしまうと、それをエサと間違えた海洋生物が誤って飲み込んでしまうなど、海の生態系に深刻な影響を与えかねません。

さらに時間と共に細かくなったプラスチックゴミは、マイクロプラスチックとなって海底に堆積し、食物連鎖の中に紛れ込んで、いつしか私たちの体に取り込まれるという恐ろしい状況にもなりかねないのです。

そんな中、ベトナム人起業家のトラン・ミン・ティエンさんが開発したサステイナブルで環境に優しいストローが今、世界の注目を集めています。そのストローは原材料に野草が使われているそうなのですが、一体どのようにして作られているのでしょうか?

YouTube/VnExpress International

このストローの制作には、メコンデルタに生育するベトナム語で「コ・バン」と呼ばれるスゲ科の野草が用いられます。茎が空洞上になっているのが特徴で、ストローにするのに適しているのです。

YouTube/VnExpress International

収穫したスゲを洗ったあと、長さ20cmに均等に切っていきます。

YouTube/VnExpress International

YouTube/VnExpress International

次に茎の中に鉄棒を通して、中をキレイにします。

YouTube/VnExpress International

それからもう1度水洗いし、最後にバナナの葉で包みます。

YouTube/VnExpress International

YouTube/VnExpress International

ストローには乾燥したものと、生の2種類あり、乾燥したストロー天日干しにした後…

YouTube/VnExpress International

オーブンで焼いて完成です。

YouTube/VnExpress International

気になるお値段はというと、未乾燥の生ストローが1本2.6セント、乾燥させた方が4.3セントです。生のストローの保存期間は冷蔵保存で最大2週間程度で、乾燥ストローは常温保存で半年間利用が可能だそう。乾燥ストローは洗えば、数回は繰り返し使用できるとのことです。

YouTube/VnExpress International

製造段階で化学製品や防腐剤等は一切使われておらず、生分解性とのことなので、廃棄したあとも環境に対する影響は心配ありません。欧米ではすでにプラスチックストロー廃止への動きが進んでいますし、日本でも外食大手のすかいらーくグループがプラスチック製ストローの提供をやめると発表するなど、これからはエコでサステイナブルな代替品の需要が拡大すると予想されます。地球環境保護のためにも、このベトナムのスゲ製ストローのような代替品がどんどん増えていくと良いですね。

コメント

おすすめの記事