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元気でいるために必要なのはサンシャイン・ビタミン!ビタミンD欠乏を示す8つの症状
日差しが強くなってきました。太陽の紫外線はシミやシワなどの原因になるため、紫外線を浴びないように気をつけている人も多いことでしょう。でも紫外線には体に良い影響も。お日様の光を浴びることで体内でビタミンDが生成されるのです。
ビタミンDには実にさまざまな機能があり、いずれも健康を維持し、元気でいるために欠かせないものです。たとえば、骨にカルシウムを供給する働きがあり、骨粗鬆症を予防してくれます。また免疫系を強化するため、さまざまなガン予防にも役立つこともわかっています。さらに、ビタミンDはメンタルヘルスの維持にも欠かせません。
夏に向けて日差しは強くなっていますが、コロナ禍の影響で自宅にこもりがちな人が増えているため、ビタミンD欠乏症の人は増えていると考えられています。そこで今回は、ビタミンDの欠乏状態で起こりうる代表的な8つの症状をご紹介します。
1. 抜け毛
抜け毛の引き金となる要因はたくさんあります。ビタミンD欠乏もその一つです。ビタミンDが不足すると、髪の毛の成長が阻害され、薄毛や脱毛の原因となるのです。
2. 免疫力の低下
ビタミンDは、私たちの免疫系を支える重要な役割を果たしています。かつて結核患者は自然豊かな場所の療養所に送られ、そこで日光を浴びることで感染症に対抗していました。これはビタミンDの作用によるものだと現在は考えられています。ですから、風邪などのウイルス性感染症にかかりやすい人は、ビタミンDが不足していることが原因かもしれません。
3. 骨の痛み
ビタミンDが不足すると、体内で十分なカルシウムを生成することができず、骨が弱くなります。そのため、さまざまな骨格の痛み、特にすねの骨の痛みや圧迫感につながります。
4. 頭部の大量発汗
新生児の過剰な発汗は、体内のビタミンD不足を示す最初の徴候と考えられています。成人では、ビタミンD不足になると、他の部分に比べて頭部の発汗が多くなります。
5. 疲労感
疲れや倦怠感は多忙な生活や睡眠不足のせいだと思われがちです。でも体内のビタミンD不足も関係していることがわかっています。ある研究では、ビタミンDレベルを正常化したところ、疲労の症状が大幅に軽減されたという結果が出ています。
6. 筋肉痛
ビタミンDは、骨だけでなく、筋肉にも影響を与えます。ビタミンDが不足すると、激しい筋肉痛や脱力感、筋肉量の減少、激しい運動をした後の筋肉の回復不良などが起こります。
7. 不安感や抑うつ感
ビタミンDは、脳にも大きな影響を与えるビタミンです。このビタミンが食物を通して摂取されたり、皮膚で合成されたりすると、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が放出され、脳の機能を調整するのです。科学者によると、ビタミンDが不足すると、不安や抑うつ状態になりやすく、さらには統合失調症などの精神疾患につながる可能性もあるといいます。
8. 傷の治りが遅くなる
ある研究で12週間のビタミンD補給を行ったところ、糖尿病性足潰瘍の患者の創傷が大幅に減少しました。さらに、ビタミンDには糖尿病患者の血糖値やコレステロール値を安定させる効果もあることが分かっています。
ビタミンDは体内でホルモンに似た働きをするため、欠乏すると体内の至る所の不調を招いてしまいます。元気な自分でいるためにも、意識してお日様の下に出る、ビタミンDを豊富に含む魚介類を食べる、サプリメントで補充するなど、ビタミンDが不足しないように日頃から気をつけることが大切です。
プレビュー画像:©Facebook/Cherry Blossom ©Flickr/Igor Myroshnichenko