Lifehacks
気分が落ち込む?眠れない?脱毛?もしかするとビタミンD欠乏症かも!
寒くなり、空も暗くなってくるこの季節。疲れがとれない、気分が変わりやすいなどの体調の変化を感じているなら、もしかするとビタミンDが不足しているのかもしれません。
ビタミンDは「サンシャインビタミン」とも呼ばれ、自然に生成するには日光を浴びる必要があります。でも冬になると日照時間が短くなり、外に出る時間も少なくなるため、冬は日本人の3分の1程度がビタミンD欠乏症に陥ると言われているんです。
なぜビタミンDは重要?
ビタミンDにはさまざまな役割があることが分かっています。たとえば、カルシウムを骨に蓄えられるようにするのもビタミンD。また、免疫システムにも有益なので、アレルギーや風邪の症状はビタミンD補給で改善します。心の健康にも影響するハッピービタミンでもあるのです。
ビタミンD欠乏症の原因は?
ビタミンDは、体が食物からほとんど吸収できない物質のひとつ。ビタミンDを多く含む卵、魚、キノコをたくさん食べても、吸収されるのは必要量の20%程度です。では、どうすればいいのか?ビタミンDは日光を浴びることで体内で生成することができるのです。自然光が十分に皮膚から吸収されると、体は必要な量のビタミンDを自分で作り出すことができます。逆に、太陽の下で十分な時間を過ごさないと、ビタミンD欠乏症になる可能性があります。
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どんな人がビタミンD欠乏症になりやすい?
一般に、あまり屋外にいない人はほぼ全員ビタミンD不足だと言われています。たとえば、要介護者や慢性疾患の患者さんなどはビタミンD欠乏症のリスクが非常に高くなります。また高齢者は、皮膚のビタミンD産生能力が低下するため、ビタミンD欠乏症になりやすいのです。
それでは、ビタミンD欠乏症の代表的な症状をご紹介しましょう。
1. 気分の変動
気持ちの落ち込みや理由のない悲しみを感じていませんか?多くの研究で、ビタミンD不足がメンタルヘルスの悪化を招くと報告されています。ビタミンD は脳内のセロトニンの量を一定に保つのに役立ちます。セロトニンは「幸福ホルモン」として知られており、そのレベルが下がると気持ちが落ち込んだり、悲しくなったりするのです。さらにビタミン欠乏症が続くとうつ病につながることもあります。
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2. 呼吸器疾患
免疫系をサポートするビタミンとしては、ビタミンCが有名ですが、ビタミンDも重要です。WHO(世界保健機関)によれば、ビタミンDは呼吸器感染症予防に有益。逆にビタミンDが不足すると、風邪や感染症、市中肺炎にかかるリスクが上昇します。
3. 骨粗鬆症
ビタミンDは骨をつくるために必須の栄養素。体内に十分な量のビタミンDがないと、腸は骨に十分な量のカルシウムを送ることができません。また、血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、貯蔵されていたカルシウムも骨から放出されます。その結果、骨密度が減少し、骨粗鬆症になってしまうのです。
4. 怪我が治りにくい
怪我をしたときには、治癒を促すために多くのビタミンDが使われます。しかし体内に十分量のビタミンDがないと、治癒に時間がかかり、治りの状態も悪くなってしまいます。傷の治りが遅いと感じたら、ビタミンD欠乏症を疑ってみましょう。
5. 不眠症
不眠症の原因にはストレスやカフェインの取りすぎなど色々なものがありますが、ビタミンD不足もそのひとつ。2018年にイランで実施された研究では、ビタミンDが不足している人の約50%が不眠症も患っていることが分かりました。
6. 脱毛
ビタミンDはケラチンの生成に関与しています。ケラチンは毛髪繊維に強度を与える役割を果たすタンパク質です。最近、抜け毛が増えたなと感じるなら、ビタミンDが不足している可能性があります。
ビタミンD欠乏症の治療法は?
病気などで外に出られない人や、上記の症状のある人は、まず医師に相談してください。血液検査で血中のビタミンDを測ることができます。治療法としては、毎日の戸外での散歩や、ビタミンDサプリによる補給が考えられます。ただし、ビタミンDは過剰摂取すると健康上のリスクが生じるので、用法・用量を守って服用してください。
ビタミンDは感染症から体を守り、骨を強くしてくれるだけでなく、ハッピーでいるためにも必要な栄養素。今はコロナの影響もあって、外にいる時間は少なくなりがちですが、意識して散歩するなどして、お日様を浴びる時間を増やしましょう。
プレビュー画像: ©Instagram/swieczkowska_aleksandra ©Pinterest/cannadish.net
