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衝撃!100年前の美容グッズ15選

最近の家電の移り変わりは凄まじいものがあります。新しい製品が次々に生まれ、わずか数年前の製品が古く感じてしまうほど。美容グッズも例外ではありません。ヘアアイロンやまつ毛用ホットビューラー、フェイシャルエステ機器に脱毛器など、常に新しい製品やトレンドが生まれています

では、昔の美容グッズってどんなものだったのでしょう?この記事では100年前の美容グッズを特集します。現代から見ると危険すぎてドン引きなものから、奇怪で謎めいた見た目のものまで実にバラエティに富んでいますよ。

1. アイスマスク

最近話題の「アイスマスク」は冷感素材でできたマスクですが、元祖「アイスマスク」は1940年代に開発されたこちら。キューブ型のプラスチックに水を入れて冷凍庫で凍らせて使います。もともとは撮影の合間にメイクを崩さずに肌をリフレッシュしたい女優向けに考案されたもの。あのマックスファクターが開発というのがちょっと信じられない強烈な見た目のアイテムですが…一晩中パーティーで遊んでむくんだお肌をキュッと引き締めてくれるので「二日酔いマスク」と呼ばれてハリウッドでも人気だったとか。

2. ヘアドライヤー

最初のドライヤーは、1890年にフランスの美容師によって開発されたガスストーブと頭を覆う金属のフードが合体したようなSFチックな機械でした。それから30年経ち、少し小型のこんな家庭用ドライヤーが出現。家庭用とはいえ、かさばるうえに危険を伴うものでした。扱いやすい電気の小型ドライヤーが普及したのは1950年代以降と言われています。

3. セルフタンニング

かつて欧米では日に焼けた肌が美しいとは考えられておらず、日焼けは労働者階級の証とされてきました。しかし、それが変化したのは1920年代の終わり、数々のトレンドを生み出してきたココ・シャネルが日焼けした肌で旅から戻ってきた時でした。それ以来、日焼けした肌は現代的で贅沢な生活を象徴するステータスとなり、ココのような小麦色の肌は女性たちのあこがれに。1929年のヴォーグ誌には「すべての少女は日焼けすべきである」とまで書いてあるんです。当時、バカンスに行けない女性たちは、写真のようにタンニング剤を塗って、ブロンド肌を演出していました。

4. ヒートマスク

1940 年代のフェイスマスク。コンセントに差し込むとマスクが加熱され、顔や頭の血行を促進して肌を健康的に見せるというコンセプト。低温やけどしないの?と心配になりますが、なにより覗き見した子どもがトラウマになりそうなホラーな見た目のインパクトが強すぎるアイテムです。

5. 歯列矯正装置

歯科矯正装置の原型を開発したのは、アメリカのエドワード・H・アングル。彼が約100年前に開発した装置は、現在も使われている固定装置の基礎となっています。その後、確実に進化を重ね、レントゲンを利用した近代的な矯正装置が生み出されています。

6. ストレートヘアアイロン

現代のストレートヘアアイロンが普及するまでは、衣類用の炭火アイロンで髪を伸ばすという危険な行為が一般的に行われていました。1912年に作成された2枚の金属板を蝶番でつなげたモデルが、現在のヘアアイロンの原型となっています。1960年頃にストレートヘアが流行すると、ストレートヘアアイロンが一気に普及しました。

7. 口紅

赤い唇は昔から女性に人気があります。1930年後半に新しいトレンドとして現代のようなリップスティック型の口紅の売り上げが急増。当時の雑誌の表紙には、必ずと言っていいほど真っ赤な口紅を塗った女性たちが登場しています。

8. マスカラ

ヘレナ・ルビンスタインは1939年に世界初のウォータープルーフ マスカラを発売したことで有名です。今でもマスカラはおしゃれな女性たちの化粧ポーチの定番商品ですね。この1940年代のマスカラは、芸術的にデザインされたガラス瓶入り。ガラス製ではあるものの、当時から現代の製品とほぼ同じ外観なんですね。

9. 電気パーマ装置

世界初のパーマネントウェーブ用の電気ヘアカーラーは1909年にロンドンで生まれたと言われています。ホラー映画に出てきそうなこの機械は化学的なパーマが開発されるまで60年間使用されました。女性たちは流行の髪型にするために、この機械の下になんと6時間も座っていなければならなかったそうです。

10. 脂肪燃焼装置

昔から脂肪やセルライトは美しさの敵とみなされており、この問題を解消するために多くの奇妙奇天烈なフィットネスマシンが開発されてきました。この太もも用の脂肪燃焼装置もそのひとつ。はじめはフィットネススタジオに設置されていましたが、後には家庭用としても販売されました。リビングルームにこの機械を置いていた家庭があったのですね…。

11. フルーツマスク

この写真は、1930年代の女性のための美容記事。お肌のケアのために柑橘系フルーツを顔にのせるのパックが流行しました。

12. ヘアドライヤー 

固定式のフード型ドライヤーは今も残っていますが、デザインは昔と大きく違います。1930年代から1940年代では、写真のようなチューブ型のドライヤーフードが主流でした。その後、筒状で新素材プレキシグラス製の密閉型フードが登場し、約10年後には家庭用のモデルも登場しました。

13. メイクアッププロテクターマスク

雪や風雨からメイクした顔を守るため、1939年前後にこのとんがったプラスチック製マスクが流行したそうです。見た目や安全性はともかく、「メイクは死守!」な意気込みが伝わってきます。

14. スリープマスク

1924年に販売されたアルミ製マスク。自分の温かい鼻息を目に吹きかけるとよく眠れるというコンセプトで作られました。鼻息を目に吹きかけるという謳い文句がありかどうかは別として、見た目のインパクトは抜群です。

15. 光線療法ランプ

デンマークのニールス・リーベング・フィンセンは現代の光線療法の道を開いた医師です。治療のために紫外線を発生させるカーボンアーク灯で不治の病とされた尋常性狼瘡の治療に成功し、1903年にノーベル医学生理学賞を受賞しました。その後、うつ病、糖尿病、便秘、高血圧、皮膚病などの治療に日光浴が有効だとわかってきました。1920年頃、写真のような家庭用のアーク灯が開発されましたが、紫外線放射量が非常に高く、火傷する人も多かったようです。

100年前の美容グッズ、いかがでしょうか。健康リスクや危険を伴うものや、見た目が恐ろしすぎる謎のアイテムも多く、当時の女性たちの美や流行への飽くなき執念が伝わってきます。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Ada Moisă,©︎Pinterest/Byrdie Beauty

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