死から恐怖を取り除く 不思議な埋葬デザイン|死んだら木になれる生分解性の埋葬カプセル【樹木葬】

死について考えるのはどんな人にとっても簡単なことではありません。死を連想させるような場所、例えば墓場などに足を踏み入れるのが薄気味悪いと思うのも仕方ないことです。 「死」と「恐怖」は密接に結びついているのです。しかし、イタリア人デザイナーのアナ・チテッリとラオル・ブレツェルの2人は、死から恐怖を取り払おうとする前代未聞のアートプロジェクトを進行中です。

”Capsula Mundi”(「大地のカプセル」の意)と名付けられたこのプロジェクトでデザインデュオは、従来とは異なる埋葬方法を提案しています。このプロジェクトでは、死者が木になるのです。

死者は棺の代わりに卵型のカプセルに入れられます。生分解性の再生資源プラスチックでできているカプセルは、土に埋められ長期的には土に溶けていきます。

カプセルは「等身大」サイズと「骨壷」サイズのどちらかを選ぶことができます。

等身大サイズのカプセルの中の遺体は、棺の中のように仰向けではなく、両手で膝を抱えた胎児の姿勢を取ります。従来とさらに異なるのは埋葬された後。このカプセルが埋葬されると、木の種か苗木が植えられます。どの木を植えたいかは、本人が生前に決めることができます。何年もの年月をかけ、木の根はカプセル全体を覆い、遺体も養分としながら大きく育っていくのです。

”Capsula Mundi”(「大地のカプセル」)プロジェクトは、命が新しい命を育む、命の循環をテーマに構想され、「死」に対する認識を変えようとしているのです。胎児の姿勢で、卵のような形のカプセルの中に丸く収まる遺体は、それ自体が新たな命を連想させます。苗木は成長すれば、四季折々の姿で遺族の心を癒し樹木として遺族を見守り続けるのです。

日本では火葬が主流ですが、ヨーロッパでは棺に収められて埋葬される土葬が一般的。「木が成長するには10年から40年かかります。でも棺が必要なのはほんの3日だけ。そんな棺のために木を切る代わりに、木を植えたいのです」2人はウェブサイトで説明します。

現在のところ、等身大サイズのカプセル埋葬はまだどこの国でも許可されていません。骨壺サイズのものがイタリアで一部許可されているのみだと言います。でもアナとラウルは、いつか石だらけのお墓を緑の木々が覆うようになるだろうと前向きで、未来のお墓の姿は森そのものだと言います。みなさんは、このカプセル埋葬、どう思いますか?

 

コンセプト動画:

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