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Lifehacks

1940年まで人が住んでいたという洞窟。2017年現在、この洞窟の中が信じられないことになっている。

1999年、イギリスに住むアンジェロ・マストロピエトロは友人と一緒にサイクリングに出かけました。途中で森にさしかかったときに雨に振られ、雨風をしのげる場所を探していたところ、山肌にぽっかりと口を開けた誰も知らない洞窟を見つけます。このときは洞窟はただの雨宿り用のシェルターにすぎませんでしたが、やがて彼はこの洞窟を利用した素晴らしいプロジェクトを思いつくことになります。

アンジェロはそれまで、バリバリと仕事をこなす有能なビジネスマンでした。ところがあるとき病に倒れ、多発性硬化症たはつせいこうかしょう)と診断されます。そのとき初めて、仕事のストレスから完全に解放されたいと考えたそうです。

Instagram/angelomastropietro

そんなとき、アンジェロは運命と呼ぶべき発見をします。何気なく不動産雑誌を眺めていると、なんとあの日森の中で見つけた洞窟が売りに出されていたのです!洞窟で時間を過した日から、すでに10年が経っていました。

アンジェロは一瞬もためらうことなくその洞窟をおよそ950万円で購入します。

Instagram/angelomastropietro

アンジェロのプロジェクトは、その後とてつもない規模のもになりました。どれほどのコストや作業が必要になろうと、この洞窟を改築して自分だけの夢の家を作り上げようと決心していたのです。

Instagram/angelomastropietro

そして8か月後、14万ドルもの費用をかけ、70トンもの石を運び出した結果、洞窟は素晴らしい空間へと変身を遂げました。

Twitter/WayDesign

この洞窟は800年ほど前にできたとみられ、どうやら1940年ごろまで実際にここで人が生活していたということです。しかし、もちろん当時はこんなに快適ではなかったでしょう。

Twitter/WayDesign

洞窟での暮らしと聞くと不便そうなイメージがありますが、ここは違います。電気や水道なども完備しており、インターネットも引かれています。

Twitter/MeteoWeb_eu

また、洞窟といえば寒くて暗いところを想像するかもれませんが、それこそ高級マンションかと勘違いしてしまうほど上品な空間になっています。

Twitter/brainwise

外観も、趣きが感じられる仕上がりに。かつてはストレスに苛まれたビジネスマンだったアンジェロですが、今や病気を抱え、健康を第一に考えたいという意向がこの場所にも反映されているようです。

Twitter/Codina_Arch

病気の宣告、そして洞窟での作業が自分の人生に足りなかったものを思い出させてくれたと彼は話します。

Twitter/TncMx

アンジェロは、自分が抱えることになった病気という辛い事実を乗り越え、素晴らしい場所を自らの手で作り上げていきました。彼は今この場所で自然に癒されながら、暮らしているそうです。

こちらの動画では、アンジェロが作り上げた「岩の家」が紹介されています。