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Lifehacks

知らなかった!IHクッキングヒーターの意外な事実と便利な簡単お掃除法

ここ数年でガスコンロの代わりにIHクッキングヒーター(電磁調理器)を導入する家庭が日本でも増えています。電磁調理器自体は発熱せず、上に置いた鍋の底面部のみに熱伝導します。そのため熱効率が良く省エネで、熱が鍋の周りに逃げないのでキッチンの温度が上がらず夏場でも調理が楽々。さらにガラス面を拭くだけで掃除ができる点も大きな魅力でしょう。ところが、IHヒーターならではの白っぽい汚れは非常に取れにくく厄介です。調理ごとに掃除をしているのにいつの間にか付着している頑固なこの汚れ、実は家庭にあるものを使って簡単に取り除くことができます。

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でもそもそもこの汚れの正体はなんでしょう。飛び散った食品などではなく、鍋やフライパンに原因があります。鍋やフライパンに含まれる銅やアルミ成分が摩擦を伴ってIHヒーターのガラス面に付着するのです。

IH調理器は掃除が簡単ですが、表面が熱くなくなってから掃除しようと思っているうちに掃除の機会を失ってしまいがち。掃除を後回しにしていると、油汚れや食品の飛び散りなどが頑固な汚れとなって付着してしまいます。

1. 軽い汚れを落とすにはレモン汁を使ってみましょう。布巾にレモン汁を染み込ませ、汚れを拭き取ります。10分ほど経ったら水で洗い流し、拭き取ります。レモンがなければ、ガラス拭き用洗剤を使うのもおすすめです。

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2. 焦げ付きには重曹を使いましょう。重曹に水を加えてペースト状にしたら、汚れに馴染ませて1時間ほど置いておきます。あとは乾いた布で拭き取れば、焦げ付きもスルッと落ちます。重曹の残りを濡れた布巾で拭き取って完了です。

3. ガラス表面にこすった傷が付いてしまったら、歯磨き粉を使いましょう。歯磨き粉の微粒子が傷を優しく消してくれます。歯磨き粉をつけた布で傷部分を拭いたら、乾いた布で拭き取ってください。

Toothpaste

4. これまでの方法でガラス表面に付着した汚れはきれいさっぱり落ちるはず。でも問題は金属汚れですよね。これは酢か炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)がよく効きます。酢は長年付着したままの金属汚れでもしっかり溶かしてくれます。炭酸ナトリウムを使う場合は、少量を水に溶いたものを金属汚れ部分に20分ほど染み込ませます。あとは乾いた布できれいに拭き取りましょう。

これで新品同様ピカピカのIHヒーターに生まれ変わるはずです。ところで、IH調理器を使う上で意外とみんなが犯している間違った使い方がこちら。

1. 調理器の表面はガラスでできていることが多いですが、耐熱ガラスであって強化ガラスではありません。鍋やフライパンなどをドスンと置くなど強い衝撃を与えると案外簡単に割れたりヒビが入ったりしてしまいます。

2. 鍋やフライパンもつい食洗機に入れたくなりますが、鍋やフライパンに傷をつける原因になってしまいます。結果的にIH調理器の表面に金属汚れがつきやすくなってしまうのです。

3. IH調理器はガスコンロに比べて素早く高温に達するので、自動温度検知システムが内蔵されているものがほとんどで、異常な高温に達すると自動的に停止します。しかし調理器表面に汚れなどが付着していると、温度が正常に検知できずに温度が上がり続け火災の原因になることがあります。

pixabay

見た目だけの問題ではなく、安全上の理由からもお掃除はマメに行いたいものですね。