ちえとくをフォローする

DIY

プロの庭職人がこのスパイスを庭に撒く理由がこれ こんなにすごいとは思ってもみなかった

キッチンやベランダでのミニガーデニングにせよ、本格的なガーデニングにせよ、植物の自然で爽やかな香りそして味わいは心も体も癒してくれます。自家製の野菜や花々はできれば無農薬で安全に作りたいもの。そこでキッチンの調味料棚にのっている、シナモンの出番です。シナモンというと、アップルパイやシナモンロールなどの焼き菓子や、シナモンティーなどに使うイメージはあるものの、普段の家庭料理に出番の多いスパイスではありません。でもガーデニングではヘビーローテーションにしたい、植物への万能薬です。

どんな効能があるのか見てみましょう。

うどんこ病とカビ

湿度が高く温かい場所に置いた鉢植えは、よく見ると白いカビが付いていることがあります。野菜の葉がポツポツと白くなったらうどんこ病菌に感染した可能性大です。放っておくと白い斑点はどんどん広がり、葉の光合成を妨げてしまいます。こんなカビ被害を見つけたら、シナモンを使ってみましょう。初期段階だったら、粉状のシナモンを植物の周りに撒きます。うどんこ病に犯された葉には、シナモンオイルをスプレーすると良いでしょう(シナモンオイルの作り方は後述)。

pint1

発芽した植物の保護

発芽したばかりの植物の赤ちゃんには特別なケアが必要です。まず、種を植えたら土の上にシナモンの粉をかけておきます。シナモンはカビや病気を寄せ付けないので、苗が元気に育ちます。

植物の栄養剤

植物の挿し芽や挿し木をする際、切り口周辺に小さな根の出ているものだったら、切り口にシナモンをまぶしておきます。シナモンが殺菌効果に加え、肥料として植物の育成を助けます。

pint1

植物の保護

シナモンは挿し穂の育成を助けるだけでなく、元気のなくなった野菜やハーブを活性化してくれます。ちょっと葉を切りすぎたとき、風や大雨で植物が倒れかかっている時、シナモンを薬として処方してあげましょう。

pint1

アリ避け

アリは植物に直接被害を与えることはありませんが、共生関係にあるアブラムシの発生を招いてしまうことがあるので、特にベランダやキッチンでのガーデニングでは退散していただいた方がよいでしょう。そんな時も役に立つのがシナモンです。アリにとってシナモンは有毒で、アリはシナモンの香りを嫌います。土にシナモンパウダーを撒いておけばアリは寄り付きません。

pint1

蚊除け

シナモンの香りは蚊除けにも効果があります。手作りのシナモンオイルスプレーで、ガーデニング中も蚊に刺されることはありません。作り方はこちら。

  • ガラス製の密閉容器
  • シナモンスティック(容器の大きさに合わせて)
  • 純度の高いオリーブオイルまたはひまわり油

シナモンスティックをできるだけ隙間のないよう容器に入れます。シナモンスティックが完全に隠れるまでオイルを注ぎます。温かい場所で2〜3週間ほど置き、毎日容器を振って撹拌します。シナモンを取り出したら、自家製の高品質シナモンオイルの出来上がりです。このオイルを体に塗ったり、室内にスプレーしておけば、蚊に刺される心配はまずありません。

pint1

シナモンがこれほど植物に優しいスパイスだとは驚きですね。虫は嫌う香りも、人には心地よくリラックした香りです。化学肥料や殺虫剤の代わりに試して見る価値ありですね。

プレビュー画像:©︎Media Partisans