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ヘルスケア

もしかしてもうコロナにかかってたかも?5つの症状がこちら

新型コロナ感染症の「いま」

コロナ禍が始まって以来、日本では2,721,084人が新型コロナ感染症と診断されています(2022年2月1日時点)。これは全人口の約2.2%。ちなみに、新型コロナ感染と診断された人の中で、重症化する人の割合は0.98%(50歳代以下で0.56%、60歳代以上で5.0%)、死亡する人の割合は0.31%(50歳代以下で0.08%、60歳代以上で2.5%)となっています。

日本の人口当たりの感染者数は主要国と比べて低い水準で推移していますが、報告されていない症例数は、おそらくもっと多いでしょう。なぜなら、コロナに感染した場合の症状は人によってさまざまであり、他の病気の症状と似ていることもあるからです。また、感染しても何も症状が出ない、あるいは軽い風邪のような症状しか出ない無症候性の経過をたどることも多いのです。厚生労働省は、無症状や軽い症状のみの感染者の割合は30%前後と推定しています。

新型コロナウイルスのよくある症状

1. 鼻水、喉の痛み、鼻づまり

鼻水と喉の痛み、鼻づまりが組み合わさった症状は、軽度のCOVID-19を示唆している可能性があります。もちろん、これらの症状は、風邪やアレルギーでもよく見られるものなので、ほとんどの人はそのような症状として片付けてしまっているのではないでしょうか。

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2. 手足の指の変色

様々な症状に加えて、皮膚の変化もコロナ感染症の兆候の一つとなります 。手足の指が凍傷のように変色する症状が、無症状の子どもや若い人に見られます。これは、ウイルスに対する免疫システムの反応であり、かゆみや痛みを伴うこともあります。

3. 結膜炎

結膜炎、涙目、目のかすみもコロナ感染の症状としてあげられています。

San Francisco Under Quarantine

4. 筋肉痛/関節痛

筋肉痛を感じる場合、激しい運動やインフルエンザのせいだと思われるかもしれませんが、コロナ感染症の兆候である可能性もあります。

5. ズキズキとした頭痛

ズキズキとした頭痛もコロナに感染している可能性があります。100人以上の患者を対象とした観察研究の結果、感染症の進行中に頭痛が発生することがあり、時には緊張型頭痛や片頭痛に似た症状が出ることがわかりました。

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その他の症状

  • 呼吸困難
  • 強い疲労感
  • 心臓疾患/動悸
  • 集中力の減退

新型コロナ後遺症

米カリフォルニア州で行われた研究では、ウイルス検査で陽性反応が出たものの、症状が出なかった、または軽い症状しか出なかった1,407人を調査しました。約27%の人が、感染後4週間以上経過しても持続する症状、あるいは新たな症状を訴えていました。このようなコロナ感染による長期的な後遺症は「ロング・コビット」とも呼ばれています。ロング・コビットは感染者の10~20%に発生し、日常生活や生活の質を制限する症状が単独または複数の組み合わせで現れ、その期間も様々です。

COVID-19感染による長期的な影響を受けていることを示す兆候として、以下のようなものがあります。

  • 胸の痛み
  • 短時間の息切れ
  • 持続的な頭痛
  • 筋肉痛やピリピリした痛み
  • 腹部や胸部の痛み
  • しつこい咳
  • 味覚や嗅覚の障害
  • 消化器系疾患
  • 臀部の痛み
  • 倦怠感
  • 脱毛
  • 記憶障害

感染したかどうかを調べる抗体検査とは?

コロナに感染済みかどうかを調べるには、抗体検査を行うしかありません。抗体検査を受けたい場合は、医療機関に実施してもらう必要があります(自費診療、料金は医療機関によって異なります)。

ただし、抗体は血液中に永続的に循環しているわけではなく、感染してもすべての人が抗体を獲得するわけでもありません。研究によると、感染者の約50%で3ヶ月後には抗体が検出されなくなるそうです。したがって、この方法は100%の確実性を提供するものではありません。

Covid

症状が続くなどで後遺症が不安な場合は、コロナ後遺症外来や相談窓口に相談してみてください。

出典: praxisvita , eatthis , bravo, 厚生労働省

プレビュー画像:© flickr/Christopher Michel  © flickr/Antonio Rubio