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DIY

7つのちょっと変わったガーデニングアイデア&耕作方法が、かなり賢い。

今年もガーデニングの楽しい季節到来です。マンションやアパートのベランダで、またはキッチンの中で今年から家庭菜園を始めてみたいと思っている人も、畑や庭で毎年楽しんでいるという人にも役立つ、おしゃれで実用的なガーデニングアイデアを集めてみました。

1. さかな畑

いくつもつなげた雨どいの中で育ついちごやハーブ、レタスやトマト。この立体ガーデニング装置の水源はというと…メダカやマス、ナマズやザリガニなどが泳ぐ水槽につながっているのです。魚と野菜はパイプでつながっていて、それぞれの栄養が循環する仕組みです。魚の排泄物に含まれるアンモニアは水中のバクテリアに分解されて硝酸塩となり、植物の肥料になります。成長した植物は、根がフィルターの代わりとなり水を浄化し、きれいになった水は再び水槽に流れる仕組みです。

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人口が密集する都市部でも持続的に新鮮な野菜を供給するために、ドイツで開発されたアクアポニックスと呼ばれるこの技術。水が循環するので、80%から90%も節水可能だそうです。

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しかもこのアクアポニックスなら土の代わりにハイドロボールと呼ばれる無機の培地が使われるので、土作りの必要がなくて楽チン。本格的な農業から自宅の室内でも楽しめるアクアポニックスは、農薬や化学肥料は一切無用でオーガニック志向の人たちの間で注目されています。

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2. キーホールガーデニング

上から見た形が昔の鍵穴に似ていることから「キーホールガーデニング」と呼ばれるこの手法。円形に盛った土の真ん中に穴が空いていて、その穴に行きやすいように円形に一部切り込みが入れてある形です。これはアフリカのような高温で乾燥した植物が育ちにくい環境で昔から使われていた農法で、効率よく最小限のエネルギーで植物を育てることができると今世界中で注目されているのです。

キーホールガーデンの中心部にコンポストを積んでおけば、水やりとともに肥料が庭全体に流れていく仕組みです。コンパクトな作りなので水の蒸発を最小限に抑えることができるという、先人の知恵を感じる賢いガーデニングです。

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3. 正方形の畑

家庭菜園は本格的な商業用の畑と同じ作りにする必要はありません。農家の畑は、長い畝を作って野菜と野菜の感覚をかなり空けて植えていますが、家庭菜園ではもっと省スペースな方法を使いましょう。

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正方形に土を盛り、その正方形の中をさらに正方形に分割していきます。野菜によって育つのに必要なスペースは違います。例えば30㎠で人参なら16本、ほうれん草なら9株、レタスなら4株育つのです。限られたスペースでもこうして野菜ごとにスペースを区切っていくことで土地の無駄なく植えることができます。

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4. 縦スペースのガーデニング

こちらは縦のスペースを使った省スペースのガーデニングアイデアです。ハーブや花などは小さな容器に入れ壁から吊るして縦のスペースを使って育てることもできますが、ジャガイモは難しそうですよね。でもバケツやバッグなどの大きな容器に入れて育てれば、1㎡のスペースでたっぷり収穫できます。

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容器はどんなものでも構いませんが、底に20㎝ほどコンポストと良質の土を混ぜたものを入れて種芋を入れます。直径45㎝の容器で3つほどが適当です。種芋の上にさらに最初に入れたものと同じ、コンポストと土を混ぜたものを10㎝程度かぶせます。数週間で芽が出るので、さらに追肥します。

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5. 窓辺でガーデニング

日当たりの良い窓辺なら、ペットボトルを使ったハンギング・ハーブガーデンができます。ペットボトルの底を切って土を入れ、ハーブを植えるだけ。あとは窓辺に吊るせばいろんな種類のハーブが楽しめます。室内にいながらグリーンカーテンが楽しめます。

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生ゴミでコンポストを作り、土と混ぜてボカシ肥料を作れば、家の中にエコな循環が生まれます。

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6. 藁ロールガーデン

アメリカ人のブロガー、ジョエル・カールステンがソーシャルメディアに発表して今注目されているのが、藁ロールを使ったガーデニング方法。農家育ちのジョエルは、藁ロールに生える雑草は通常よりもずっと早く育ち、しかも元気だということに気がつきます。

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雑草が育つのなら野菜だって育つはず…そんな思いつきから始めたこの藁ロールガーデン。水溶性の肥料をたっぷり散布したら培養土やコンポストをロールの上に10㎝ほど加えます。ここに苗を植えていくだけです。

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7. 「作業不要のガーデニング」

趣味の家庭菜園も本格的になってくると、時間もお金もそして体力も必要となってきます。いつの間にか趣味が義務に変わっていたらつまらないですよね。アメリカで1930年代に考案されたこの古くて新しいガーデニング方法は、その名も「作業不要のガーデニング」。考案者のルース・スタウトは、この方法を実践してから午前11時以降畑作業をしたことがなかったと言います。

やり方は簡単。秋、収穫が終わったら畑一面を干し草で覆います。干し草が土を保湿し、肥料の代わりにもなってくれるので春には良質の土ができています。雑草はみんな干し草の上に生えているので、種まきの時に干し草ごと取り払ってしまえば良いのです。畑を耕すことも肥料をやることも、除草する必要もありません。この方法で、ルースは96歳で生涯を閉じるまでガーデニングを楽しんだそうです。

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本格的な趣味のガーデニングから、都市部での小さな家庭菜園まで、ちょっと変わったガーデニングアイデアをご紹介しました。これからの季節、ぜひ参考にしてみてください!

プレビュー画像:©︎Pinterest/friendlyaquaponics.com, ©︎Pinterest/1001gardens.org