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Lifehacks

水没した車から脱出する方法|万一に備え知っておくべきこと

関東甲信越の梅雨入りが発表され、日本全国が順に梅雨入りをする季節となりました。梅雨時期は大雨による土砂災害や河川の増水等に警戒が必要な季節です。

記録的な大雨や局地的なゲリラ豪雨により、低い土地の浸水や河川の氾濫によって自動車で走行中に水没する被害が増加する傾向にある近年。

冠水した道路を走行すると、エンジン等が停止し移動できなくなる危険性があるだけでなく、水没した車の水位によっては外からの水圧でドアが開かなくなり、車両からの脱出が困難になります。

twitter/ ベストカー

万一、水没した車内に閉じ込められた場合に備えて、自動車用緊急脱出ハンマーを車内に搭載している人も多いのではないでしょうか。

しかし、脱出ハンマーを常備しただけで安心してはいけません。安全かつ速やかに脱出するためには車のどの窓を、またどの位置を叩くべきかあらかじめ把握しておくことが極めて重要です。

車が水没した場合、真っ先にすべきこと

車が水没した場合、真っ先にすべきことは水位が低いうちにドアを開けて車から脱出することです。もし水圧でドアが開かなければ、窓を開いて脱出します。しかし、床下が水没しショートして自動開閉の窓も開かない場合、次に取るべきは脱出ハンマーで窓を割って脱出する方法です。

フロントガラスは脱出ハンマーで叩いても割れない

フロントガラスに使用されている「合わせガラス」は脱出ハンマーで叩いても割れないため、必ずサイドガラスを叩きましょう。

車種によっては、ドアガラスやリアガラスにも「合わせガラス」が採用されていることがあるため、自分の車の破砕可能な窓ガラスをあらかじめ確認しておくことが重要です。

twitter/ベストカー

また、脱出ハンマーで叩く箇所はサイドガラスの真ん中ではなくて隅。ガラスの性質上中央に行くほど弾性が有り割れにくくなるため、ガラスの隅を垂直に数回叩きましょう。

それでも脱出できない場合

それでも脱出できない場合も、諦めることなく、出来る限り冷静さを保ち続けましょう。浸水によって車内の水位が天井に近づき内外の水位差が同程度になると、それまで水圧で抑えられていたドアが開く可能性は高まります。

また、車内の浸水時に備え、脱出ハンマーは真っ先に浸水する足下ではなく、緊急時に手が届きやすい車内上部に装備しておいた方がよいでしょう。

普段通る道が冠水している場合、「まだ水位もそんなに深くないし、なんとか通れるかな…」とそのまま走行することは大変危険です。

冠水した道路の走行は避け、万一車が水没した際は、速やかに車外に避難。水圧でドアが開かない際に脱出ハンマーで叩くべきガラスを事前に確認、効率の良い割り方のコツを抑え、迅速に脱出できるよう不測の事態に備えて日頃から心がけておきましょう。

水没した車に閉じ込められた際の対応方法はこちらの動画からもご覧いただけます:

梅雨時期、非常に激しい雨が降り続いた場合には、土砂災害の多発や浸水、河川の増水や氾濫の恐れもあるため、厳重に警戒してお過ごしください。

プレビュー画像: ©️twitter.com/car watch

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