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人間関係において自分を守るために知っておきたい「毒友」

大人になるにつれ、さまざまな経験を通じ私たちは友人や同僚など周囲の人と自分が心地よいと思える距離を保てるようになってきます。また年齢とともに、人生における大切なものの優先順位の変化から、交友関係にも変化が現れます。

しかし、そうは言っても社会生活を送る上で、時に思わぬ人間関係に悩まされることも。また、小学校高学年から中学生の思春期のお子さんを持つ家庭では、子供の友達間での悩みに一緒になって悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。

今回は、人間関係において自分を守るために知っておきたい「毒友」についてご紹介します。

毒友の特徴

毒友とは、友達の仮面を被ってあなたを疲れさせる人のこと。友人関係ではあるものの、なぜか会った後は疲れる、発言に心がモヤモヤする、そんな経験があれば、その友人はあなたにとって有害な存在かもしれません。では、毒友の生態を詳しくご紹介します。

・他人への悪口や愚痴が多い
お茶や食事で顔を合わせた時、「そういえばあの人さ…」「ちょっと聞いてよ」なんて、他人の悪口や愚痴ばかりを言う人、いませんか?そうゆう人は、悪口を言うことで相手をおとしいれて自分の価値を相対的に高めようとしています。悪口を言うことで、自己肯定感を満たすような人からは、人間はどんどん離れていきます。そんな人と一緒にいるとあなたまで悪口を言っている人として見られてしまい、あなた自身も別の友人を失いかねません。

・批判ばかりする人
友人には、いろいろな事を相談します。しかし、何か相談した時に、常に否定してくる人はもしかしたら危険な存在かもしれません。相談をする時は、本人が答えに迷っている時。しかし、常に批判的な意見を言ってくるような友人は、あなたの自信を失わせるだけ。そんな人と一緒にいると、だんだんと自信を失い幸福感を味わえなくなります。

また、相談などの他にも、あなたの好みや価値観などを間接的に否定したり、おとしめてくる場合は、見下している証拠。見下すことで、自分のステータスを感じています。

・自分アピールが強い
話をしていても、常に自分軸。他人が話をしていると、話題を横取りし、自分の話にすり替えてしまいます。また、自分が特別と言う感覚をしているため、知識、学歴、役職、年収、スキル、ブランド、家柄など、自慢できるものをアピールしたくてたまりません。このタイプの人は、自分の存在価値を「他者からの賞賛」に依存していることが多く、常に特別扱いしてあげないといけないので、近くにいるとエネルギーを吸い取られ、どっと疲れてしまいます。そして、うんうんと話を聞いてくれたあなたの話は、ほとんど聞いていません。

・いつも機嫌が悪い
イライラ不機嫌な態度を相手に見せる人は、不機嫌という態度で相手を自分の要望通りに動かそうとしています。また、何か意見の相違があった時などは、自分がこんな態度をとっているのはあなたのせいだと言わんばかりに、とても強い被害者意識を抱えてアピールしてきます。
自分の機嫌は自分で取るとよく言いますが、不機嫌で相手をコントロールしようとするような友人は、あなたをただ振り回し、疲れさせるだけ。不機嫌という負の感情はとてつもないパワーを持っており、次第にはあなたの感情も侵食され、不機嫌でいることが多くなってしまいます。

・Taker(テイカー)である
Takerとは、常に受け身で相手から情報を引き抜くだけで、自分からは一切与えない人のこと。お互い様という言葉があるように人間関係は、支え合うもの。しかし毒友には、利用するだけの相手を「支える」という概念はありません。Takerの名の通り、奪うだけ奪い、奪った意識すらなく、永遠に良いとこ取りをしていきます。友人に、何でも聞いてくる人や、困った時だけ助けを求めて質問をしてくる人いませんか?それ以外連絡や交流がないのであれば、あなたを搾取の対象としか見ていません。

・人をバカにする
「人よりも優位に立ちたい」という気持ちが強い毒友は、何かと上から目線。しかも、自分が弱そうと認定した相手をバカにします。相手の欠点を見つけ、みんなの前でバカにし、自分の上位アピールをします。また、一見褒めているようでも、チクチクと刺さるような誉め方をしてくる人も毒友の特徴の一つ。そうすることで自身の虚栄心を満たしています。

さらに、毒友はステータス重視。「この人は自分よりも上」と思う相手は、味方につけステーテスを感じたいため、決してバカにしたりしません。自分に対する態度と、他の人に対する態度が明らかに違う…と思う節があれば、その友人は毒友と言えるでしょう。

・嘘をつく
毒友は、自分のプライドを守るため、自分を良く見せたいがために、大小さまざまな嘘をまるで本当かのようについてきます。そのうち何を信じていいのか、わからなくなってきてしまいます。簡単に嘘をつく毒友は、裏切ることも全然平気で、真剣に向き合った相手が結局はバカをみる羽目に。

ここまで、毒友の特徴を紹介してきましたが、自分の事が大事な毒友は利用できる人を見つけるのが得意と言えます。

では、どんな人が毒友のターゲットになってしまうのでしょうか。

「毒友」に絡まれやすい人の特徴

・聞き上手である
聞き上手は、とても素晴らしい長所。コミュニケーションを取る上で、いつも友人の話をしっかりと聞き、理解したいと思いますよね。

毒友は、そんなあなたの長所を利用して自分の話、悪口を延々とあなたに聞かせてきます。そのため、すべて真に受けて聞いたら、毒友の思うツボ。毒友の傾向にあてはまる人のことは、話半分で聞いておくことで、敢えて「使えない人」認定をされ、自分を守りましょう。

・人のために自分の時間を使うことを惜しまない
友人が困っていたら、いつでも助けたいという思いはとても素晴らしいこと。しかし、要求にいつでも応えてくれるあなたは、毒友にとっては絶好のカモ。そんな毒友は、あなたの方から遊びに誘った時は平気で断ってきたりします。あなたからの誘いは断るくせに、向こうのタイミングで誘ってくる、そんな人の誘いには乗らない方がいいでしょう。

・自己主張が苦手で強く言い返せない
強く言い返せないあなたの優しさに毒友はつけこんできます。言い返せないことをいいことに、あなたを否定したり、自慢話の相手として利用するのです。

・人間観がポジティブ
基本的に人を疑わないタイプの人は、毒友に利用されやすいです。また、他人にあまり人の悪口や、愚痴などを言わないため、返ってそこが毒友にとって「ボロが他人にバレない」という面で好都合となるのです。

・責任感が強い
責任感が強い人は、人間関係においても誠実であろうと努力をします。そのため、毒友にも他の友人と分け隔てなく接しています。そんなところを利用して、あなたの友人であるふりをして、毒を振りまいていきます。また、責任感が強く頼りになるあなたは、みんなの人気者。そんなあなたの人気を横取りするかのように、周囲の関心を自分に集めようとします。

毒友につい利用されてしまう人、それはいわゆる「お人好しな人」「優しい人」であることがわかります。では、毒友対策はどのようにしたらいいのでしょうか。

毒友撃退に効く対処法

手っ取り早く簡単に言えば「縁を切ること」「距離を置くこと」ですが、もしそれが職場や学校での人間関係であると、そう簡単にはいきません。そんな時は、優しさを見せない最低限のコミュニケーションを取るようにします。

  • 自分から話しかけない、連絡をしない
  • 相手の話を真剣に聞きすぎない(共感しない)
  • 2人きりの時間を極力減らす
  • ハッキリすぎるくらいに意見を言う
  • 信頼できる第三者に相談する

大切なのは、利用しづらい人という印象を与えること。もしかしたら、陰で悪口を言われるかもしれません。しかし、毒友はあなたから搾取するだけでなく、負のエネルギーであなたをネガティブにしたり、悲しくしたり、と幸せに思える時間を奪い取っていきます。

友人関係は、お互いに心地よい間柄でいる相手と築くものです。モヤモヤを抱えストレスになるような相手と無理に付き合う必要はありません。

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出典:bizquest, latte