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Lifehacks

「もっと人と接してみたら?」うつ病の人にそうアドバイスしてはいけない。

WHOの発表によると世界のうつ病患者数は3億人を超え、うつ病が原因で自殺する人の数は年間80万人にもなるそうです。日本でも平成26年に医療機関を受療したうつ病・躁うつ病の患者数は合計で112万にも登ります。気分が落ち込む、なんの希望もない、やる気が出ない、物事に関心を持てないなど、この精神病の症状はさまざまです。うつ病に悩む本人だけでなく、周囲の人間も辛い思いをします。うつ病の本人とどう接したらいいか分からないからです。いくら周りの人が元気になってもらおうとうつ病患者に接しても、その方法を間違えては元も子もありません。それはうつ病に苦しむ人の気持ちを理解することができないからです。

うつ病の人の特徴として、「誰とも会おうとしない」というものがあります。しかしだからと言って、「もっと人と接してみたら?」とアドバイスすることだけは避けてください。残念ながらこのアドバイスはうつ病患者にとってなんの役にも立ちません。うつ病になると人と交わる意欲が失われ、話すのも面倒になりつまらないと感じます。他人がそばにいるとそれを苦痛に感じてしまうことさえあります。さらに「人と交われ」とプレッシャーを与えられることにより、症状がさらに悪化してしまうことすら考えられるのです。

いかがでしたか?ではうつ病の人にはどう接したら良いのでしょう?大事なのはうつ病に悩んでいる人が自分は1人ではないこと、あなたが側にいる事を知ってもらうことです。「1人で頑張らなくていいんだよ」や「今どんな気持ちか想像もできないけど、そばにいるよ」と優しく声をかけてあげましょう。それだけで暗い気持ちに明かりが灯されることもあるのです。