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Lifehacks

【今すぐやめて】あなたのポケットに入っているものがあなたのアゴを砕くかもしれない。事件が続発している。

身近にあるものが、時として牙を剥くときがあります。皆さんのポケットに何気なく入っているものが、思わぬ事故を招く可能性があるのです。

アメリカ・ネバダ州で起きたあまりにも痛ましい事件の被害者となったのは、17歳の少年でした。突如として爆発が起き、少年のアゴの骨が砕け散ってしまったのです。少年はすぐさま、母親に付き添われて400キロもの距離を移動し、隣のユタ州にある小児病院を受診しました。医師らは緊急手術に踏み切り、砕けた骨の再建と修復を行ったそうです。

Facebook/Tracy Larson Last

少年は、治療を受けている最中に絶えず、「まさかあんなものが爆発するなんて…」と繰り返し呟き、パニック状態だったと言います。

さいわい、若くタフだったその少年は、回復に向かうことができました。それにしても、一体何が爆発してしまったのでしょう。

それはなんと、少年が持っていた電子たばこ。日本でも2016年に大ブームを巻き起こしたのを記憶している人は多いでしょう。電子たばこは、紙巻きタバコのようにタバコ葉に直接火をつけるのではなく、タバコ葉に熱を加えてニコチンを発生させるもので、煙が出ない代わりに、タバコ葉に含ませたグリセリン類によって蒸気を発生させて煙の代替とするので、タールの量が9割以上減り、人体への悪影響が低減できるという大きなメリットがあります。

しかし近年、電子たばこが原因で怪我や火傷を負う事件が多発しています。2018年に発表された研究の推計によると、アメリカでは2015年~2017年にかけて、電子タバコによる爆発や火傷が原因で緊急治療部門を受診した人は2000人以上にのぼると言われています。

事故や火災の主な原因は、本体の場合もありますが、バッテリーの扱い方にあるようです。電子たばこで使われていることが多い「リチウムイオン電池」は、電圧が異なる物で充電を行うと発火や爆発の原因となりうるのです。また、ポケットに入れている際に、バッテリーが金属と接触(鍵や小銭も含みます)すると発火する可能性があります。病院の外傷治療責任者、ケイティ・ラッセル氏は電子たばこについて「ポケットや顔で爆発する可能性があることを購入前に知っておく必要がある」と語り、注意を促しています。

いかがでしたか?事故を防ぐために、電子たばこは、できる限りバッテリーは裸のまま持ち歩かずに、プラスチックケースやゴム製のケースに入れて携帯するようにしましょう。しかしこのリスクを知ったことを機に、禁煙してしまうのも手かもしれません。ぜひシェアしてくださいね!