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Lifehacks

エアコンの消費電力を抑える5つのコツ

気温、湿度ともに高い夏は室内にいても熱中症になる可能性が高く、エアコンを使っての室内の温度調整が欠かせません。でも、エアコンを使っていて気になるのが電気代。家族で暮らしていると、その料金は10,000円前後になることも。

今回は、夏の季節に役立つエアコンの賢い使い方とその節約方法を紹介します。ちょっとした事に気をつけるだけでエアコンの消費電力をグッと下げることができるのです。

1. エアコンの除湿機能を利用する

湿度が低いと、体感温度が下がります。そのため、エアコンの除湿機能を利用し、室内の湿度を下げるようにすると体感温度が変わって涼しく感じることができます。弱冷房除湿の場合だと、冷房よりも消費電力が低く、また人の体は気温が同じ場合、湿度が80%の時と50%の時とでは体感温度は全く違うと言われています。

注意:

エアコンの除湿機能には、弱冷房除湿と再熱除湿があります。再熱除湿は冷たくなった空気を適温に暖め直すプロセスがあるため、電気代が高くなってしまいます。使用しているエアコンの除湿タイプがどちらかか確認をするようにしてください。(一般に再熱除湿は冷房よりも電気代が高いと言われています)

また、弱冷房除湿は、除湿した空気を戻しているため、冷房のように冷えた温度になるまでに時間がかかります。空気を熱交換器で冷たくしてはいますが、温度を下げるためではないので、弱く冷房がかかっている状態です。そのため、外気温や室内の温度が高い場合は、湿度が低い空気と部屋に残っている暑い空気が混じるだけになってしまい、室温が下がりにくくなります。室温が28度以上になっている場合には、冷房に戻しまずは室温を下げるようにしてください。

2. 30分以内の外出であればエアコンはつけっぱなしがお得

電化製品のスイッチを入れっぱなし=電気代が高くなるというイメージですがエアコンの場合、スーパーやコンビニなどへのちょっとした外出時はつけっぱなしの方が結果的に電気代が安くなると言われています。
というのも、エアコンの場合は、一番電力を使うのが運転開始時。運転開始時から約10分間は室内の温度調整をするためエアコンはフル稼働。消費電力が最も多くなります。そのため30分〜1時間以内の外出の場合はつけっぱなしの方が消費電力を抑えることができるとのこと。

また、日中仕事へ出かけ帰宅した際にエアコンをすぐにでもつけたいところですが、熱のこもった部屋でエアコンをつけると一気に冷やそうと電力を消費してしてしまいます。そのため、一度窓を開け、空気の入れ替えをして室内にこもった熱を逃すことで節電につなげることができます

3. 窓からの熱を遮断

建物外から入ってくる熱のうち、約70%が窓からだといわれています。日中、日差しを家の中に入れるために薄手のレースカーテンなどを使用している人も多いかもしれませんが、遮熱の点からいえば、厚手のカーテンや遮光カーテンがベスト。

または、窓の外にすだれをかけたり、庭があればグリーンカーテンを設置するなどしてなるべく窓を通して外から熱を入れないように工夫をするといいそうです。

4. フィルター掃除

エアコンの使用時、室内の空気に含まれるホコリをキャッチしてくれる役割のあるフィルター。しかし、ここが汚れてしまうと空気の通りが悪くなりエアコンの運転効率が下がってしまい、最大で約25%も電気代が高くなってしまうのだそうです。

フィルターの掃除と聞くと大変そうですが、掃除機でフィルターのほこりを吸い取る程度でOK。頻度は2週間に一度程度。これをすることで、電気代の節約につながるだけでなく、かび臭いにおいやエアコンからの騒音も防ぐことができます。

もし、ダイニングキッチンなどの場合は、エアコンのフィルターにホコリだけでなくにキッチンで使った料理の油分が含まれていることがあるため、その場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯でつけ置き洗いをしてください。

今までお手入れをしていなかった場合は、フィルターをシャワーなどで水洗いすることをお勧めします。その場合は、カビ防止のためにフィルターの水分をしっかり拭き取り乾かしてからエアコンに設置してください。

また機種によりますが、エアコンにフィルター掃除の機能がついていれば、エアコンに任せてしまって大丈夫とのこと。

5. 室外機の周りをスッキリさせる

室外機は家の壁と間隔を取り設置されていますが、その隙間から空気を取り入れ、正面から出しています。そうして作り出した空気の流れに室内のエアコンから送られてきた熱を乗せて放出しているという仕組み。
この放熱の仕組みの効率を落としてしまうのが、室外機周辺の荷物。室外機周辺に荷物があると、空気を吸い込みづらくなったり、前に風を吐き出しづらくなったりしてしまい、結果として効率を落とし電力の消費につながってしまうのです。

ちょっとした事に気をつけることが、大きな違いを生み出すエアコン使用のコツ。このようにエアコンの消費電力を抑えるポイントを知っておくことで電気代の節約につなげることができます。ちなみに、ダイキンの調査によると室外機周りの整理整頓、フィルター掃除、窓からの熱を遮断するというこの3つだけでも最大で約20%も消費電力を削減できるとのこと。加えて、冒頭に紹介したように除湿機能の活用やエアコンのつけっぱなし法などを活用すればさらに節約につなげることができそうです。また、以前に紹介した室外機の温度を下げて冷房効率を上げるテクニックもぜひご覧ください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/ESSEONLINE 

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