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エアコンの台風対策でしておきたいこと

9月に入り朝夕にいくらか秋の気配が漂うようになったものの、まだまだ蒸し暑い日々が続くこの季節。残暑の暑さに加え、9月になると気をつけたいのが、台風です。

台風シーズンになると、暴風雨や豪雨対策として雨戸やダンボールなどを使って窓ガラスの破損対策をしたり、庭やベランダの鉢植えを飛ばされないよう移動させたり、また停電時や避難時を想定した非常用袋の中身を再確認したりと、あれこれ対策をします。

でも、みなさんエアコンの台風対策はされていますか?

室内で使うエアコンになぜ台風対策?と思うかもしれませんが、エアコンは屋内に設置される室内機と屋外に設置される室外機がセットで働く機器。そのため、暴風や激しい雨が予想される台風時は、エアコンの室外機にトラブルが発生してしまう可能性が高いのです。そうなってしまうと、まだまだ残暑で蒸し暑い中にエアコンが使えなくなってしまうなんていうことも。

そこで今回は、エアコンの台風対策についてご紹介します。

エアコンの台風対策でしておきたいこと

1.室外機を雨風から守る

台風によるエアコンの故障の原因は、多くが暴風や雨の被害を受けた室外機にあると言われています。そのため、台風が来る前にしておきたいのが室外機への台風対策です。

・室外機カバーをする

屋外に設置されているエアコンの室外機ですが、強風にあおられると、風による衝撃からモーターが逆回転し、故障の原因となってしまいます。そのため、台風前には室外機カバーなどで室外機を守るようにします。

・転倒防止対策をする

強風により室外機の転倒や位置がずれてしまうのも、故障につながる原因となります。そのため、設置する土台をコンクリート製などの重たいものにしたり、転倒防止用の金具を使用することで室外機を強風から守ることができます。また、ハザードマップで浸水の可能性があるエリアなら、室外機は脚付き高台(高脚置台)に設置しておくとより安心です。

もし、新しくエアコンを取り付ける場合は、取り付け業者の方と相談し、風の影響を受けにくい場所に置くことも台風対策につながります。

2.ドレンホースからの逆流を防ぐ

・逆流防止弁や防虫弁をつける

室外機の周りを見てみるとホースのようなものが付いていますが、このホースは、室内を冷やしたりする時に発生した結露を外に排出する役目をしているドレンホースと呼ばれるものです。台風時は大雨や強風により、屋外に出ているドレンホースの水が逆流してしまうことがあります。そうなると、エアコンの室内機からポタポタと水漏れを起こしたり、ポコポコと音がするようになります。

これだけでは故障にはつながりませんが、できれば避けたいもの。そのため、ドレンホースにはあらかじめ逆流防止弁をつけ、水の逆流を防ぐ対策が有効です。このドレンホースは、水の逆流の他にもゴキブリなどの害虫の侵入を防ぐ役割も果たしてくれます。

※逆流防止弁や防虫弁は水や空気が抜けるときに弁が開くような仕組みになっています。そのため、取り付けるときは逆流防止弁が地面に対して垂直になるように取り付けます。

・ドレンホースを掃除しておく

ドレンホース内には、汚れやほこりが溜まっていることが多く、台風時に水が逆流すると、これらも一緒に室内に流れこんできてしまいます。そのためドレンホースの出口から割りばしや歯ブラシを入れてゴミをかきだしたり、掃除機で吸い取るなど、定期的なお手入れも忘れないようにしておくと、いざというときに大きなトラブルに発展することなく済みます。最近では、ドレンホースの清掃グッズも販売されており、ホームセンターやオンラインショップで購入することができます。

台風が来ている時のエアコン使用時に気をつけたいこと

台風の時、エアコン使用には注意が必要と言われています。というのも、台風など暴風が予想される天候においては、室外機正面に強風が吹きつけることでファンに高い負荷がかかって破損してしまう可能性があるため。

しかし、9月はまだまだ蒸し暑くエアコンなしでは熱中症の危険も高まります。そのため、台風接近時にエアコンを使用する場合は、居住地の強風注意報も見ながらうまく使っていく必要がありそうです。一般的に室外機は風速30kmを超えるような場合だと、風の影響で故障する可能性が高まるそうです。

台風通過後にエアコンを使う前に確認したいこと

台風が通過したのちにエアコンをつける場合、まず室外機の状態を確認するようにします。風によって飛ばされた草木によって、室外機の吹出口・吸入口が塞がれているとエアコンの効きが悪くなります。また、ファンの破損がないかも同時に確認をするようにしておきます。

万が一、室外機が転倒したり、移動してしまった場合は、自分で戻そうとせず、メーカーや業者へ速やかに相談するようにしてください。

さらに、室外機が浸水してしまったという場合は、エアコンの電源を抜くかブレーカーを切って、メーカーや業者へ連絡をします。エアコンを万が一使ってしまうと、漏電や発火などが起きる可能性があります。

台風が通過した後は、これら室外機の異常がないかどうか確認をした上で、エアコンを運転するようにします。

これから迎える本格的な台風シーズン。エアコンは夏だけでなく、これから冬にも活躍する大切な機器。特にエアコンの室外機の対策を取ることで、トラブルや故障を回避していきたいですね。

プレビュー画像:©︎Pinterest/news.goo.ne.jp
出典:EPARK, 工具男子, DAIKIN