由来は遊女?大量廃棄が問題視される恵方巻きの真実

節分の日に食べると福を呼ぶとされる、恵方巻き。その年の恵方(その年の福徳を司る歳徳神がいるとされる方角)を向いて太い巻き寿司に無言でかぶりつく…のが吉とされていますが、大阪発祥とされるのこの風習が全国的に広がったのは、つい最近のことだってみなさんご存知ですか?

恵方巻きを食べる風習が本格的に日本各地に広まっていったのは、1998年(平成10年)にセブン・イレブンが「丸かぶり寿司・恵方巻」と名付けた商品を全国展開したのが、そもそものキッカケ。

今ではコンビニエンスストアのみならず、スーパーや百貨店にも並ぶ定番の季節商品となった恵方巻きですが、関東を中心に「恵方巻きは食べない」という人も少なくありません。

Jタウンネットが2014年に行った調査によると、東京都では「今年も恵方巻きは食べない」と回答した人の割合は以外にも60%にも達したとのこと。実は、恵方巻きを食べない理由のひとつと考えられているのが、恵方巻き発祥の由来ともいわれる「遊女遊び説」です。

BuzzFeed News取材で熊本大学准教授・岩崎竹彦さんが「もともとは船場の旦那衆が、花街でやっていた遊びでしょうね」と語っているように、かつて船場の旦那衆が節分の日になると、遊女に男性の「あそこ」に見立てた太い巻き寿司を食べさせることが流行したことが、恵方巻きの由来であるとかないとか...。

たしかに言われてみれば、太い巻き寿司に丸ごとかぶりつくのはあまり上品とは言えない食べ方ですよね。しかしながら、恵方巻きのルーツを巡っては「遊女遊び説」の他にも諸説あり、この説が絶対に正しいと断定することはできないのが現状です。

今年、「恵方巻きは食べない」という人が挙げる最大の理由は、毎年恵方巻きが大量に廃棄されていく現実です。今月11日、農林水産省が流通業界に対して恵方巻きの作りすぎを控えるように要請したことがネットでも話題を呼んでいますが、事実、毎年節分の後になると大量の恵方巻きやその具材は廃棄され、豚の餌になっています。

このほかにも「大手コンビニエンスストアのアルバイト店員などが、ノルマ達成のために恵方巻きを買取っている」と批判の声が上がるなど、大量に生産される恵方巻きとその需要のミスマッチングが社会問題化しつつあるのです。

土用の丑の日、クリスマス、バレンタイン、恵方巻きなど「食にまつわる風習」やイベントによって、大量に廃棄される食品が存在するということを、現代を生きる私たちはよく理解するべきなのかもしれません。あなたは今年の節分の日、恵方巻きを食べますか?

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