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家事

電源タップや延長コードに不向きな家電6選

家電やパソコンデスク周辺の電源確保に役立つ「電源タップ」は、どの家庭でも使われている便利グッズ。便利さゆえに、コンセントが少なくても電源タップ付き延長コードがあれば大丈夫、ついそう思っていませんか?でも、実は電源タップや延長コード付きタイプを利用して差し込み口を増やす場合は、接続する家電に注意が必要と言われています。

電源タップ
©Media Partisans

延長コードや電源タップには容量の限界がある

以前こちらの記事でも紹介したように、電源タップや延長コードの最大容量は一般的に1500Wと言われています。そのため、延長コードの最大容量を知らずに家電をいくつも繋いでいると、ドライヤーや電子レンジなどを繋いだ場合、最大容量に簡単に達してしまっていたり、超えていることも。最大容量を超過して使うことで、過電流という状態を引き起こし、発火や火災の原因になったり、接続していた家電が壊れてしまう原因になると言われています。

この記事では、電源タップにつなげる場合に気をつけたい6つの家電をご紹介します。記事内では各家電の一般的な消費電力をご紹介するので、お手持ちの家電の消費電力もぜひご確認ください。

電源タップに不向きな家電6選

1.食器洗い乾燥機

消費電力:600~800W

食洗機自体で1000Wまで超えるものではありませんが、後付けの場合は電子レンジやオーブントースターなど他の消費電力が高いものと一緒にタコ足配線にしがちのため注意が必要です。

食洗機
©Getty Images

2. 洗濯機

消費電力:200~1,200W

縦型、ドラム式と2タイプが主流の洗濯機。洗濯時の消費電力はそこまで大きくありませんがドラム式洗濯機で乾燥機能付きの場合は乾燥時の商品電力は1000Wを超えるものがほとんどです。また、洗面所は湿気も高く水滴が延長コードに直接かかる可能性もあるため、水滴やホコリから、電源タップからの発火の危険もあります。

洗濯機
©Getty Images

3. 電気ストーブ

消費電力:300W~1,200W

持ち運びやしやすく、すぐに暖かくなることから便利な電気ストーブ。こちらも「強」で使うと消費電力が高くなります。

4. 冷蔵庫

消費電力:150~300W

冷蔵庫の消費電力は比較的他の家電よりも低めですが、繋ぎっぱなしという点で電源タップや延長コードを利用したタコ足配線には不向きと言われています。つなぐ場合は、他の家電の消費電力と合わせて計算し、超えてしまわないよう気をつける必要があります。

冷蔵庫
©Getty Images

5. IHホットプレート・卓上コンロ

消費電力:200~1400W

鍋やお好み焼きなど、卓上で便利に使えるIH卓上コンロ。弱火やトロ火の場合では消費電力は低いですが、中火で700Wほど、強火の場合は1000Wを超えるものがほとんどです。

6. コーヒーメーカー

消費電力:600W〜1300W

ドリップ式のコーヒーメーカーでは600W〜700Wほどですが、カプセルタイプやエスプレッソマシーンの場合は1000Wを超えることもあります。電子レンジやオーブントースターなど消費電力が高い家電が並ぶキッチン、朝の時間にコーヒーメーカーと合わせて使う時は気をつけてください。

電源タップや延長コードは最大容量を守ることで安全に利用することができます。また、コンセントが遠く、どうしても電子レンジやドライヤーなどをこれらに繋げてなくてはいけないという場合は、消費電力の高い家電を使用中は他に繋いでいる家電は電源を切っておくことで利用ができます。

また、延長コードや電源タップを利用したタコ足配線による火災を防ぐには、最大容量を守り家電流を避ける他、以下の点にも気をつけてください。

・延長コードや電源タップを隠して使わない
家具や家電に隠すようにして利用すると、ホコリによるトラッキング現象やコードのねじれなどによる破損部分から発熱し、火災になる可能性があります。また、ホコリが入らないフタ付きのタップもあるため、どうしても隠したい場合はフタ付きタイプがおすすめです。

・延長コードや電源タップを湿気から守る
トラッキング現象を防ぐには、ほこりだけでなく水分も厳禁。湿気の高い洗面所やキッチンでの使用時は、こまめに掃除をし、水滴がかからない場所に置くなど、気をつけてください。

・コードのねじれを放置しない
延長コードがねじれていたり、長いコードを束ねておくと、その部分の内部の銅線をショートさせる原因となります。明らかに劣化したものについては使わないようにしてください。また、電源タップの寿命は5年ほどと言われています。

便利な電源タップや延長コード。利用の際には消費電力や利用状況にくれぐれも気をつけていきたいですね。また、お使いの家電製品の取り扱い説明書も併せて再度ご確認ください。

以前紹介した、トラッキング現象に関する記事は以下よりご覧いだたけます。
コンセントの繋ぎっぱなしで起こるトラッキング現象に注意

出典: br, maennersache, magazin-kuechenfinder,selectra
プレビュー画像: ©Media Partisans