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普通のオーブンでも焼ける平たいバウムクーヘン
グルグル回るオーブンで焼くバウムクーヘンは日本では広く知られており、本場ドイツよりも知名度が高いくらいです。日本で最初にバウムクーヘンが作られたのは1919年にカール・ユーハイムが作った時でした。非戦闘員であったにもかかわらず、青島で捕虜として捉えられたカール・ユーハイムはその後大阪経由で広島に移送され、広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)にて開催された「ドイツ作品展示会」で製造販売するために、日本で初めてバウムクーヘンを作りました。
この年輪を刻んだようなケーキは本来なら特別なオーブンが必要ですが、普通のオーブンでもこちらのレシピなら「年輪」を平らに入れることができます。
材料:
マジパン:
- アーモンドプードル 175 g
- 粉砂糖 125 g
- アマレット 大さじ2
生地:
- 生クリーム 100 ml
- バター 170 g
- 砂糖 225 g
- 卵 10個
- オレンジの皮 大さじ1
- コーンスターチ 100 g
- 小麦粉 150 g
その他:
- いちごジャム 300 g
- バター 30 g
- 製菓用チョコレート 200 g ダーク
- アーモンドチップ 50 g
作り方:
- マジパンの材料を混ぜて滑らかになるまで捏ねます。乾きすぎの場合はアマレットを入れて調節しますが、入れすぎに注意です。
- マジパンを細かくちぎり、温めた生クリームを加え泡立て器で混ぜます。さらにバターと砂糖を加えて滑らかになるまで混ぜます。卵を黄身と白身に分けて黄身だけをクリームにかき混ぜながら加えます。
- オレンジの皮を摩り下ろしたもの、コーンスターチ、小麦粉を混ぜ、最後に泡立てた卵白を加えて混ぜ合わせます。
- イチゴジャムを温めます。直径18センチのケーキ型を用意し内側にバターを塗りつけます。
- オタマ1杯の生地を型に薄く伸ばし220度のオーブンで1分半焼きます。ジャムを薄く塗り、その上に生地を伸ばして再び焼きます。これを繰り返し18層もしくは型がいっぱいになるまで作ります。
- 十分に冷めたら溶かしたチョコレートを表面に塗りつけ、アーモンドチップを振りかけて出来上がりです。
ユーハイムは第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に山あり谷ありで、その人生はバウムクーヘンの模様のように明暗のあるものでした。彼の広めたこのケーキを作るには手間暇がかかりますが、その積み重ねが美味しさの秘訣です。