DIY
日が暮れて中庭で薄紙の下に火を灯すと、素晴らしい光景が広がった。
「天灯(てんとう)」、「チャイニーズランタン」、「スカイランタン」など様々な通称で呼ばれる、火を灯すと上空に向かって浮かんでいく紙製の小さな熱気球をご存知ですか?夜空に浮かんでいるのを見た事がある人もいるでしょう。もともとは通信手段として使用された道具であったそうですが、アジアやヨーロッパを中心に祈祷儀式の用具となっています。
幸運のシンボルでもあるランタン、以下の作り方を参考にオリジナルを作ってみましょう!
注意 : 作成前に必ずご確認ください。蝋燭に着火したランタンや風船などを野外に放つことへの不可について、在住地域の規則を確認しましょう。安全対策のため、地域によっては禁止されている場合もあります。
法律や規則上、問題がなければ作業開始です。
材料 :
- 薄葉紙 45cm x 55cm、8枚(明るい色合いの薄葉紙で楽しい印象のランタンに、白い薄葉紙だと伝統的な仕上がりになります。)
- 防炎加工スプレー
- 工作用の竹棒 122cm、バルサ材棒、またはラタン棒でもOK(簡単に曲げられ、曲げても折れない細長くしなる棒を選んでください。)
- 針金
- ワイヤーカッター
- ハサミ
- 鉛筆
- ロープまたは物干し用ロープ
- 洗濯挟み
- 厚紙
- 乾くと白または透明に仕上がる接着剤
- マスキングテープ
- 小さなロウソク 2、3個
- ペンチまたはトング
- マッチまたはライター
作り方 :
薄葉紙をロープまたは物干し用ロープに吊るし、防炎加工剤をスプレーをします。
ロープに吊るしている部分を防炎加工剤で湿らせすぎないでください。薄葉紙が濡れる裂けやすくなります。
薄葉紙が乾いたらロープから外し、2枚を並べて接着します。1枚目を水平に置き、2枚目を1枚目の下部分に沿って約5mmののりしろ幅で平行に接着します。2枚の貼り合わせ(合計サイズ約55cm x 89cm)を4組作ります。
厚紙を(画像のサイズ:約28cm x 89cm)に切り、型紙を作ります。
1組の薄葉紙を半分に垂直に折り、厚紙で作った型紙を折り目に合わせておきます。鉛筆で型紙の縁取り、線に沿ってハサミで切ります。広げるとまるで大きな銃弾のような型になるはずです。(画像をご覧ください。)同じ手順を他の3組の薄葉紙でも繰り返します。
1組の薄葉紙を平らに広げます。片方のカーブのラインに沿って細く接着剤を塗ります。2組目の薄葉紙をその上に重ね、端を押して張り合わせます。上部の薄葉紙を薄葉紙を切り取った際に折った中央の軸上に沿って半分に折ります。
折った上のカーブのラインに沿って先ほど同じように接着剤を塗り、3組目の薄葉紙を重ねます。接着部分を押してしっかり貼り合わせ、先ほどと同様に、上部の薄葉紙を中央の軸上に沿って半分に折り上げます。
先ほどと同様の接着作業を繰り返し、最後の4組目の薄葉紙を貼り合わせ、最初の1組目の下部のカーブに沿って接着剤を塗り、4組目の薄葉紙としっかり貼り合わせます。(4組目の薄葉紙は3組目と1番下の1組目と貼り合わされた状態になります)
これでランタンの4面全て貼り合わされました。接着部分をしっかりと乾かしましょう。
ランタンのベースとなるフープを作ります。122cm( 約61cm x 2でもOK)の竹棒、またはラタンスティックなどを注意しながら曲げて円形を作り、テープで留めます。
針金を50cmの長さに2本切ります。中央で曲げ、2本の曲げた部分を引っ掛け合わせます。針金の端をそれぞれ等間隔に離し、先をしっかりとフープに巻きつけて固定させます。
ランタンをフープに取り付けます。フープの外側に細いラインを描くように接着剤を塗り、ランタンの下の部分を貼付けていきます。紙にシワや折り目、隙間ができないように注意しましょう。熱気が逃げてしまい、浮かびにくくなります。時間をかけて丁寧に作業してください。
ランタンを空中に浮かべるには、中に入れたロウソクなどの十分な火力の熱気が必要です。また、ランタンそのものが重すぎても失敗してしまいます。そのため、ロウに浸した木綿の切れ端などを使うのがお勧めです。 約25cmほどの木綿生地を用意し、重ね折って結び、ホイル缶やビンの蓋(可燃性でないもの)に入れましょう。ロウソクに火をつけ、溶かしたロウを生地に染み込ませます。生地を十分にロウで覆うようにしてください。(ロウソクが数個必要です。)
針金を使い、フープ中央に取り付けた針金Xの部分に生地を固定させます。
ランタンに点火の際、送電線の近くや乾燥した場所は必ず避けてください。2人でランタンの下部分を持ち、生地に点火しましょう。ランタン内に十分な熱気が充満するまでしばらくかかります。熱気がランタンに十分に行き渡ったら準備完了です。ランタンを離して、上空に浮かび上がるランタンを見守りましょう。
暗い夜空にいくつものランタンが浮かび上がる光景はとても美しく幻想的です。
でも野外での火の取り扱いにはとりわけ注意が必要です。在住地域の法律や規則を遵守して楽しんでくださいね!
