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Lifehacks

お腹が出て来たからいつも腹筋運動をしていた。しかし10年後腰は取り返しのつかない状態になっている

引き締まった腹筋を手に入れたい…男女問わず、誰もが思い描く夢です。だけど鏡で自分のお腹を見て、理想とのあまりのギャップにがっかり。そこで一念発起、「運動しなきゃ!」と思ったとき、誰もが真っ先に取り組もうとするのが、例の腹筋運動ではないでしょうか。

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そう、学校の体力測定などでもやらされた、あの上体起こしです。もはや腹筋運動の代名詞的存在であるこの運動。これを毎日50回くらいやれば、きっと憧れの腹筋が手に入るはず…そう思っている人も多いことでしょう。しかし近年になって、この運動の思わぬ危険性が明るみに出始めていること、ご存知でしたか?

日本バスケットボール協会では昨年から、この上体起こしを「推奨できないトレーニング方法」として認識させようと、研修会や代表選手の強化などでその情報を広める活動を開始しました。

カナダ ・ウォータールー大学のスチュアート・マックギル名誉教授の研究によると、ひざを曲げた状態か伸ばした状態かに関係なく、上体起こしで脊椎が圧迫される力は、アメリカ国立労働安全衛生研究所が定めた腰痛につながる基準値と同等だと言うのです。つまり、何度も上体起こしを繰り返すことで、背骨の間の椎間板を痛めてしまう危険性があるのです。個人差はあるものの、力がかかった状態で腰を曲げ伸ばしすることには大きなリスクを伴い、ヘルニアなどの障害が起きる可能性が高くなってしまいます。

ではどのように腹筋運動を行なったら良いのでしょうか?オススメなのが、カールアップ。腰を動かさずに腹筋を収縮させて胸部を曲げる方法です。手を耳の後ろに当てたり、胸を天井にあげる感じを意識することにより、腰を曲げないように工夫することが出来ます。

やり方は、動画をご覧ください。

いかがでしたか?この動きを受けて、学校の体力テストなどでも上体起こしを見直す動きが出始めているようです。古い常識にとらわれず、腰を痛めることなく引き締まった腹筋を手に入れましょうね!

プレビュー画像:©︎Twitter/優雨