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火事じゃない|災害時に工業地帯で発生するフレアスタック

地震の発生直後、停電した場合は電力復旧後に起こる「通電火災」に注意が必要と言われています。

通電火災とは、倒れた電気機器や損傷した電気配線に再び電気が通った際に発生する火災のこと。そのため、消防庁や家電メーカーなどは地震発生後には、ブレーカーを落とす家電のコンセントを抜くなど、通電火災へ対策を呼びかけています。

このように火災が発生しやすいと言われる地震発生後ですが、自宅の外を見たら遠くの空が赤く燃えているかのように見えたということありませんか?

思わず火事が起きているのかも!と慌ててしまいそうになりますが、実がこれは火事ではなく「フレアスタック」と呼ばれる炎。製油所や石油コンビナートなどで出る余剰ガスを安全に燃焼させるために焼却するときに出る炎のことを言います。

焼却処理される余剰ガスは高い塔から放出され、燃焼は常時されています。しかし、地震などの災害時の停電で工場の装置が緊急停止をした際は、発生する余剰ガスが通常より多くなるため、フレアスタックも大きくなりやすいそうです。こうして発生した大きな炎は、言い換えれば、地震直後に工場の安全装置が正常に作動した証拠なのだそう。

しかし、フレアスタックについては知らないという人も多く、先日発生した地震の際に関東地方の工業地帯で目撃されたフレアスタックに対し、SNSを中心に「工場火災かも」と心配の声が多くあがっていました。

火災ではなく「計画的な炎」として、フレアスタックについて情報をシェアした、まりさ→rt❤︎過多メンゴさん(@iram801)のツイートにも、多くの人から知らなかったと驚きのコメントや安心した、勉強になったという声が寄せられています。

地震の際は、実際に火事が起きることもあります。しかし今回紹介したように、安全装置が働いた結果の炎であるフレアスタックの事を知っておくことは、防災への意識と緊急時の冷静な対応につなげることができます。また、何より安心しますよね。

なお、先日起きた地震により、被害に見舞われた方に心よりお見舞い申し上げます。また、一刻もはやく生活インフラが復旧しますように。今後1週間ほどは、同程度の地震に対する注意が必要とされていますので、くれぐれもご注意ください。

プレビュー画像:©︎[email protected]
出典:[email protected], 千葉日報, 市原市