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読み終わった本でできる|本から広がる支援の輪

部屋の掃除や断捨離、整理整頓時に処分するかどうか迷い、なかなか手放せす決心がつかないもの一つが、漫画や小説、または参考書といった書籍類。また読むかもしれない、思い出の本など、せっかく買った本はなかなか手放せないことが多いですよね。

古本屋に持っていき、お金に変えるのもいいですが、案外思ったほど価格もつかず、そんな値段で手放すくらいなら手元に置いておこう…なんてしているうちに本棚がいっぱいになってしまったり…。

ツイッターユーザーのhitomi *手帳用さん(@hitomi0628a)は、不要になった本をあるところに持っていくそう。

そのあるところとは、警察署

「今日、警察署に本を沢山寄贈してきた。寄贈した本は、業者の人が引き取り、お金に変えられ、犯罪被害者の支援に当てられるそう。ブックオフに持っていくより、その方が有意義なので、私は毎回本の断捨離の時は協力することにしてる」

hitomi *手帳用さんが投稿で紹介したのが「ホンデリング 」という活動。

Twitter@hitomi0628a

この活動は、提携している団体へ本やCD、DVDを寄付することで、その売却代金を寄付として、犯罪被害に遭われた方々への支援活動に役立てるという公益社団法人全国被害者支援ネットワークが2011年からスタートしたプロジェクト。

「本(ホン)で支援の輪(リング)が広がってほしい」という願いが込められ、ホンデリング という名前が付けられています。

集まった寄付金は、犯罪被害によって転居を余儀なくされた人の転居費用や被害者支援センターでのカウンセリングといった精神的ケア、病院や警察、裁判所への付き添いや経済的支援、またマスコミや周囲からの根拠のない噂や心ない言葉などといった二次的な被害を防止するための社会啓発セミナーの開催などに活用されています。

ホンデリングプロジェクトで、古本の集荷・仕分け・査定を行なっているのは、プロジェクトパートナーである(株)バリューブックス。本をお金に変えて寄付をするcharibon(チャリボン)を運営しています。

全国被害者支援ネットワークのホンデリングプロジェクト以外にも、がん患者や家族を支援する「日本対がん協会」や貧困の状況下にある子供たちを支援する「子供の未来応援国民運動推進事務局」などが様々な団体と提携し、本の提供者が、支援先を選べるような仕組みになっています。

本の寄付方法は、charibonのサイトから集荷依頼を掛けて寄付することができます。hitomi *手帳用さんは警察署へ持ち込まれたということですが、連携する団体はお住まいの自治体により違ってくるため、集荷でなく持ち込み希望の場合は予め確認をするようにしてください。

また、集荷対象の本やCD類は以下となっています。

  • 2010年以降に出版された本
  • ISBN(国際標準図書番号)がついている本
  • 規格品番がついているCDやDVD(特典付きのアイドルCD、DVD.ディスクオンデマンド商品は除きます)
  • 査定時に遊べる状態にあるゲーム機やゲームソフト(箱・説明書がなくてもOK)

hitomi *手帳用さんが紹介した「本を使ってする支援」について、多くの人から知らなかったとの声が多数。同時に、読み終わった本があるときはこれからはこの方法を利用したいとのこと。

読み終わり不要になった本を利用してできる小さな支援。お金の寄付となると、寄付する側も集める側にもハードルが高くなりますが、読み終わった本でできる寄付であれば、気軽に利用できそうです。本で広がる支援の輪、これからもっと広がっていくといいですね。charibonについて詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

プレビュー画像:©︎Twitter/hitomi0628a

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