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数字を分解して足し算する|小学生の考えた二桁掛け算の暗算方法

小学生の時に習う掛け算。最初は九九を覚え、一桁の掛け算から始まりますが、次第に2桁、3桁と桁数が増えていきます。そうなると一般的に計算に使うのが、紙に書いて計算をする筆算です。

みなさん、14x 14の計算をするとき暗算しますか?筆算をしますか?今、この計算方法についてネットで多くの人の注目を集めています。

その発端となったのがこちらのツイートです。

Twitterユーザーで2人の子供を持つしおりん@ゆるりおうち英語8年目さん(@shiorinenglish)がシェアしたのは、小学生1年生のお子さんの掛け算のエピソード。二桁の掛け算を暗算でサクサク答える息子さんに、一体どうやって計算をしているのか尋ねたところ、このような図で教えてくれたそうです。

Twitter@shiorinenglish

息子さんが書いてくれた図には、なにやら四角形が描かれており、14を10と4に分解して計算し、196という答えに至った様子が書かれています。しかもツイ主のしおりんさん曰く、特に誰かから教えてもらったわけでなくYouTubeの数字やブロックを使ったチャンネルを見ているうちにヒントを得たとのこと。

でも、この計算方法一体どのようになっているのでしょうか。別のユーザーのコメントをご紹介します。

このたかぴゃー(@sekirara22)さんの説明に、学校で習う筆算も書き方は違いますがこの方法で計算している、と気付く人もいるのではないでしょうか。

また、別のユーザーによると、この計算方法は中学3年生で習う因数分解の方法とのこと。

因数分解とは、足し算や引き算の式を掛け算の式に変形すること。その逆を数学では「展開する」と言いますが、今回のしおりんさんの息子さんの計算方法はまさに、数式を変形させて計算するという数学の考え方が利用されています。

a2+2aby+b2=(a+b)2 という公式に当てはめると10の2乗+2(10×4)+4の2乗=100+80+16=196という答えが出てきます。

また、今回は14×14と同じ数字の2乗でしたが、数字が違う二桁同士の掛け算も、しおりんさんの息子さん方式で計算をすることもできます。

こちらにも、因数分解の公式を当てはめることができます。

Twitter@blue_family_MTB

この場合使うのは、x2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)の公式です。

16×13を、(10+6)(10+3)とすると、100+(3+6)10+18=208とすることができます。

このように、数字を頭の中で分解し見事に二桁計算を簡単にしたしおりんさんの息子さんに、ネット民も舌を巻いた様子。「神童!」「天才!」など多くのコメントが寄せられ、現時点で7万以上のいいね!が寄せられています。

YouTubeで見た数字や空間把握のチャンネルで閃き、知らず知らずのうちに数学の知識へと発展させる…子供の頭の柔軟さ、また可能性の無限大さを改めて感じるエピソードです。若干小学1年生にしてこの思考力、素晴らしいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/shiorinenglish

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