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バスルーム・洗濯

頻度や方法は?布団や枕を自宅で洗う9のコツ

ピカピカに晴れた日に干した布団やパリッと洗い上がったシーツで眠る日は特別な心地よさがあります。ベッドシーツは週に1回、冬場で汗の量が少ない時は2週間に1度、交換・洗濯が目安と言われていますが、布団や枕についてはどうなの?と疑問に思ったことありますよね。シーツを定期的に洗うように、これらの寝具の汚れも気になるもの。そこで今回は、布団や枕を自宅で洗濯する際のコツをご紹介します。

布団や枕を洗う理由

人は睡眠時に汗をかき、その量は季節や体重などの差もありますが、成人の場合は平均で500ml、真夏の場合は1リットルにも及ぶことがあると言われています。こうして体から出た汗は、シーツだけでなく布団や枕にも吸収されています。

人の体温や汗で暖かく湿った環境になった布団や枕内には、ダニなどの微生物が繁殖しやすく、私たちの健康に悪影響を及ぼすリスクがあるのです。また、水分だけでなく睡眠中は、はがれ落ちた表皮の角質も布団や枕に付着します。これらはダニにとってはエサとなり、ダニは枕や布団に糞をするため、肌が弱い人はアレルギーを発症してしまう恐れもあります。

布団や枕の洗濯頻度

布団の適切な洗濯頻度は、年に2回と言われています。また枕は、頭髪による湿度や頭皮の皮脂などから汚れやすいため、布団よりも頻度を増やして洗濯をします。

布団
©Media Partisans

シミや目立つ汚れは洗濯前に汚れ落としをする

もし布団や枕に目立った汚れやシミがついている場合は、染み抜き洗剤などを使い洗濯前に汚れ落としをしておきます。

布団や枕の洗濯方法

布団や枕を自宅の洗濯機で洗うのはハードルが高そうですが、意外と簡単。今から紹介するコツで、自宅で簡単に寝具を洗濯することができます。

1.洗濯表示を確認

洗濯前に、必ず布団や枕についている洗濯表示を確認します。また、布団の使用年数によっては洗濯表示が薄くなって読めないことも。そんな時はこれから紹介するポイントを参考にしてください。

洗濯表示
©Media Partisans

2. 布団は1枚1枚洗う

布団を洗濯機で洗う時、必ず1枚1枚個別に洗うようにしてください。目安としては5キロサイズの洗濯機であれば、シングルサイズの布団、7〜8キロサイズの洗濯機なら、セミダブルサイズの布団を洗うことができます。隙間があるからと2枚無理やり詰め込んだりして洗うと、布団の傷みや洗濯機の故障を招いてしまう恐れがあります。また、布団を洗濯するときには、たたんだ布団がぴったり収まる寝具用のネットを利用します。

洗濯機に布団を入れているところ
©Media Partisans

3. 洗剤は液体タイプを利用する

布団、および枕を洗う時は液体洗剤がおすすめです。粉洗剤の場合、洗剤が一箇所に固まってしまい、中綿が固まる原因になる可能性があります。羽毛布団の場合は、液体タイプの中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を使うようにしてください。普段の洗濯に使用する弱アルカリ性の洗剤は、中の羽毛を傷めてしまう可能性があります。

4. 柔軟剤は使用しない

布団や枕の中綿が羽毛の場合は、柔軟剤の使用はNG。柔軟剤を使用してしまうと、本来羽毛の持つ撥水力を低下させてしまい、ふんわりとした仕上りが損なわれてしまいます。また、羽毛素材でない場合も、中綿を固めてしまう恐れがあるため、柔軟剤の使用は避けるようにしてください。

5. 洗濯コースはどのコース?

縦型洗濯機もドラム式洗濯機の場合も、使っている洗濯機に布団・毛布コースや大物洗い用コースがあればそれらを選びます。また、手洗い表示のついたデリケート素材の布団の場合は、手洗いコースなど、優しく洗いあげる洗濯コースを選ぶようにしてください。

洗濯コース
©Media Partisans

6. すすぎは2回

洗濯機の容量によりますが、布団は大きいため1度のすすぎでは洗剤がしっかり洗い流されてない場合もあります。そのため、すすぎは2回に設定しておくのがおすすめ。洗剤が布団の中に残ってしまうと、中綿がくっついて固まる原因にもなります。

August 27, 2013

7. 脱水時間や回転数を調整する

布団や枕を洗濯した時、脱水は普段の衣類洗濯時よりも弱めに調整をしておきます。特に羽毛などの中綿が天然素材の場合は、縦型の場合は脱水時間を1分程度に、ドラム式洗濯機の場合は脱水時の回転数を400〜800に設定をします。

8. できれば乾燥機を使う

脱水後、乾燥機を使って乾かすことで中綿が一箇所に固まったりせず、そして短時間で布団や枕を乾かすことができます。

注意:乾燥機を使用する場合、特に羽毛布団は必要以上に温度を上げないようにしてください。羽毛布団の耐熱温度は一般的に約70℃と言われています。 耐熱温度以上の熱と当てると、羽毛が割れてしまい、空気を溜め込むことができなくなります 。羽毛布団を乾燥機にかける際は、事前に布団の耐熱温度と乾燥機の温度を確認しておいてください。乾燥機に「羽毛布団モード」があれば、それを利用してください。

また、乾燥機を使用しない場合は、部屋干しではなく風通しの良い場所で陰干しをします。布団を洗濯したら、十分に乾燥させることが重要です。 乾き切っていない状態のままでは、カビが発生したり、ダニが繁殖したりする原因になってしまいます。

9. 布団を乾燥機に入れる場合はテニスボールを一緒に入れる

乾燥機を使って乾かす場合、布団と一緒にテニスボールを入れると、テニスボールが布団を叩くことで、ホコリを取ってくれてふんわり感もアップします。大体2~3個くらい入れると効果的ですよ。

布団サイズが洗濯機に合わない場合は?

洗濯機の容量に比べ布団のサイズが大きい場合は、無理に自宅の洗濯機を利用せず、クリーニングに出す、またはコインランドリーで洗濯をするようにしてください。

また、自宅の浴槽を利用するのもおすすめです。浴槽で洗う場合は、半分くらいにぬるま湯を入れて洗剤をよく溶かしてから布団を入れます。優しく押し洗いをした後、水を替え2〜3回繰り返して洗い、洗濯が終わった布団は、浴槽の淵に引っかけて1時間ほど置いておき、布団から水が抜けるようにします。あとは通常通り干しますが、浴槽洗いの場合は脱水が洗濯機を利用した場合よりも乾きがよくありません。そのため、天気のいい日が続く時を狙って洗うようにしてください。

布団や枕を快適に使うには

布団やシーツは毎日洗濯できるものではないですが、ちょっとしたコツで布団の湿気対策をすることができます。

・布団をバサバサとはたく
布団や枕は定期的にバサバサとはたくなどしておくと、中にこもった湿気が放出されます。

・布団は起きたらベッドから外す
朝起きたら布団や枕は湿気を飛ばすために、風通しのいい場所に干すようにします。窓際に椅子を背中合わせに並べ、その上に布団をかけて乾かす程度でOKです。

・マットレスを壁に立てかける
シーツを洗濯するタイミングでマットレスを持ち上げて壁に立てかけることで、マットレスに溜まった湿気も取り除くことができます。また、式布団の場合も、同様にシーツを洗うタイミングで干すか、かけ布団と同じように椅子などにかけて風に当てておくと湿気対策になります。

湿気やダニ対策に定期的に洗いたい布団や枕。寝具のお手入れをすることで、健康被害へのリスクを下げるだけでなく、快適な睡眠にもつながりそうですね。

注意:
・ドラム式など一部の洗濯機は布団を洗えないものもあるので注意が必要です。無理に洗うと洗濯機から異音がしたり、壊れる原因にもなります。必ず事前に洗濯機の取り扱い説明書を確認してください。
・布団によっては自宅での洗濯が不可のものもあります。

洗濯に関する以下の記事もぜひご覧ください。

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出典: bettenstuttgarter-nachrichtenfocus

プレビュー画像: ©Media Partisans ©pinterest/Hip2Save