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Lifehacks

学校での動物飼育|命への責任に考えさせられる

命を預かり世話をすることで、子供たちの心の成長が促されるとし、主に小学校をメインに導入されてきた学校での動物飼育。

しかし、命を預かると言うことに週末や夏休みなど休日はなく、学校が休みであっても教員や飼育委員の子供や親、またはボランティアの方々が餌やりや飼育小屋の掃除が必要となります。幼い頃に飼育委員として、動物の世話をした経験がある方や、子供が飼育員という方は親子で一緒になり、休日も世話に出向いたと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ある学校での動物飼育の現状を伝えたツイートに多くの反響が集まっています。

「学校のウサギ、今日もお水空っぽだった。勿論、餌もない。こんなに暑いのに。

何度お願いしても改善されない。

じょうろで柵の外からお水注いできた。はやく学校飼育動物、廃止してほしい?」

ツイッターユーザーのふじたさん(@FUJITAOFU)によると、学校で飼育されているうさぎに、餌やりや牧草を敷いておくなど、しっかりとしたお世話がされてないのだそう。ツイート内にもあるように、何度もお願いをしてきたそうですがなかなか改善が見られないとのこと。

このふじたさんの訴えには多くのユーザーも心を痛め、そして命を預かっているにも関わらず十分に行き届いてない飼育に「ひどい」「改善されるべき」「学校での動物飼育は廃止してほしい」との声が寄せられています。

近年、学校での動物飼育の現状が変わりつつあり、飼育を廃止する学校が増えています。その理由の一つにあるのが働き方改革。休日や夏休みなどの長期休業中でも動物の世話は続くため、教員の負担となっていたことから、廃止に繋がっているそうです。

また、動物愛護の観点から学校動物の飼育廃止・または飼育環境の改善に取り組む動きが活発になってきています。女優の杉本彩さんが設立した公益財団法人Evaでは、学校での動物飼育について、飼育環境の面から廃止を求める動きを文部科学省に要請をしています。

その他にも、劣悪環境で飼育されていた学校のうさぎを保護してお世話をする活動もボランティアによって行われており、救出されたうさぎも数多くいるそうです。

廃止する学校が増えていく一方で、飼育を続けている学校の中には、行政の指示の元で獣医師と相談しながら飼育環境の改善や動物の健康管理をしているところや、学校・地域のボランティアで協力し世話するなど、動物飼育についてしっかりと向き合っている学校もあります。

今回のツイ主のふじたさんを始め、多くの人が力を尽くしている学校での動物飼育の問題。夏休みのお子さんと一緒に、学校の動物のお世話をしているという親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。今後、廃止をするかどうかだけでなく、現在の飼われている動物が犠牲にならないよう飼育現場の改善についても積極的に議論されていくことを願ってやみません。

プレビュー画像:©︎Twitter/LDZaGKpi8KhJd3M