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キッチン

鍋やフライパンのガラス蓋が突然割れる理由

お鍋やフライパンに使うガラス蓋。ガラス蓋だと料理中に蓋を開けずに中の様子が見れるので便利ですよね。ガラス蓋は多くが衝撃に強い強化ガラス製となっていますが、突然割れてしまうことがあるそうです。

特に強い衝撃を与えたわけでもないのに突然割れてしまうガラス蓋…一体何が原因となっているのでしょうか。

強化ガラス製の鍋蓋が突然破損する原因

フライパンや鍋といった調理器具の企画・販売をしている和平フレイズ株式会社は公式ツイッターで、ガラス鍋の突然の破損につながる原因を紹介しています。

スープやお味噌汁などの汁物料理の際、お玉を入れたまま蓋をしてしまうことがあります。しかし、和平フレイズさんによると、お玉を入れたことで蓋と鍋本体にズレが生じ、ズレた部分にコンロの火が直接当たることで破損に繋がってしまうとのこと。

鍋と蓋がズレて、直火が当たっているところ。
Twitter/waheifreiz

鍋やフライパンのガラス蓋に使われる強化ガラスは、普通のガラスに比べて強度が高く衝撃に強いですが、表面に付いた微細な傷がきっかけとなって、突然破損し、粉々に割れるという性質を持っています。

直火があたったガラス蓋
Twitter/waheifreiz

そのため使っているうちにガラスの表面に気づかないうちに細かい傷などがつき、洗っている最中や調理中に熱変化が生じた際に強化ガラスの緊張状態バランスが崩れ、突然割れることがあるそうです。

なお、IHの場合は直火が当たることがないので大丈夫とのこと。

こういった突然の破損を引き起こすのは、先に紹介した鍋本体と蓋がズレたことによる蓋への直火直撃だけでなく、以下の様な原因が紹介されています。

強化ガラス製の蓋を利用する際の注意点

強度が強く便利な強化ガラス製の蓋ですが、突然の破損を避けるため以下の点に注意が必要です。

  • 傷がつくような使い方は避ける
    表面の微細な傷がきっかけとなって破損することがあるので、研磨剤入りのスポンジや金属性のたわし、またクレンザー等は使わないようにします。
  • 急激な温度変化を与えない
    強化ガラス製の蓋は、急例などの急激な温度変化により破損することがあります。お玉を入れたことによる鍋本体と蓋のズレや、大きさのあってないな蓋、またコンロの直火付近に置いていると、破損につながります。
  • 傷や亀裂等が入ったものは使用をやめる
    小さな傷が見つかった場合は、すぐに使用を中止します。

強化ガラス製の蓋の破損原因を紹介したツイートには、知らなかった、よくやってしまっているという声も多数寄せられています。

強化ガラスは普通のガラスに比べて高い強度を持っていますが、割れないガラスではありません。粉々に割れてしまうと、せっかくの料理が無駄になってしまったり、怪我の恐れがあり大変危険となります。使用法にはくれぐれも気をつけていきたいですね。

また、ガラス蓋には、耐熱ガラスと強化ガラスの2種類があります。お使いのガラス蓋の説明書や注意書きを再度確認するようにしてください。

以前紹介したこちらの記事も合わせてご覧ください。

出典:国民生活センター, Twitter@waheifreiz
プレビュー画像:©︎Twitter/ichiga