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【品の悪い中年男性】を見抜く韓国の10項目のチェックリスト 5番目を読んだ瞬間 身の回りにもいる!と強く共感した
儒教の思想は古き中国から日本へ伝わり、長い間日本の地に根付いてきました。儒教の中でも特に重んじられているのが、年功序列の感覚です。
年長者を優先するこの思想は、日本社会に一定の秩序をもたらしました。しかしながらこの考え方は時にエラーを引き起こします。なぜなら、年長者が無条件に優遇されるため、「歳を重ねればどんどん偉くなったように錯覚してしまう」という現象が起こり、さらに男性優位な社会構造も相まって、不遜な中年男性が多くなってしまっているのも事実だからです。
そしてこの現象に苦しんでいるのは何も日本だけではありません。同じように中国から儒教思想を取り入れたあの国も今、同じような問題に苦しめられています。そう、お隣韓国です。
韓国ではこのような品の悪い中年男性を「ゲジョシ」と呼ぶそうです。これは、おじさんを指す「アジョシ」という言葉と犬を指す「ゲ」を合わせたもので、自分の利益のためには他人の迷惑を顧みないのに、立場が上の人には滅法弱い、そんな残念なおじさんを揶揄したものです。
そして、自分がそんなゲジョシに該当するかを確かめられるチェックリストが韓国には存在しています。
身の回りの人、いやひょっとすると自分が当てはまっていないか、ひとつひとつチェックしていきましょう。日本とのあまりの類似にも、驚かされるはずです。
①コーヒー(お茶)は、女性が淹れてくれたほうがうまいと思う
口に出して言っていなくても、心の中でこんなことを思ってしまっている人は、無意識なハラスメントを行なっている可能性があります。
「お茶くみ」の女性など過去のもので、現代の感覚では通用しないにもかかわらず、ゲジョシはこんな価値観を持ち続けているのです。
②女性あるいは店の従業員が自分より若そうだと、すぐにため口を使う
この行為は、若い人を無条件に自分より格下のものだと思っている、つまり年功序列にどっぷり浸かった残念なゲジョシであると自ら主張するようなものです。
お店の従業員は、あなたの部下ではありません。礼儀をしっかりと持つことが重要です。
③自分が間違っていても、後輩の前ではひとまず自説を言い張る
これこそ年功序列の弊害のひとつかもしれません。年長者たるもの、後輩の前で恥をかくなんてことはあってはならないのです。
しかしその不要な見栄が、仕事をぐちゃぐちゃにして滞らせている原因のひとつになっているとゲジョシは気づきません。要らないプライドは捨て、間違いを潔く認めて、分からないところは素直に助けを求めるなどした方が、後輩にとってもずっと尊敬できる年長者になれることは間違いないでしょう。
④地下鉄で周りの人たちを気にせず、足を広げて座る
「自分は社会で上の方にいる」という無意識の思い込みがそうさせるのでしょうか?周りの迷惑など考えずに不遜に振る舞うのもゲジョシの特徴。しかし当然、公共の場では社会的な立場など関係ありません。
⑤相手をよく知るために、私生活を詳しく聞き出す
年功序列の中で生きすぎると、ひょっとすると、「部下は自分の所有物」のような感覚を覚えてしまうのかもしれません。部下や年下の人のことをなんでもかんでも聞き出して、不要なアドバイスを送りたがるのも典型的なゲジョシの特徴です。
仕事に関係ないことを聞き出すのはマナー違反であることは言うまでもありませんが、行きすぎて「彼氏いるの?結婚は?」などと聞き始めると、もはやそれはセクハラに該当します。
⑥飲み会も業務の延長!一人残らず出席すべきだ
一昔前の価値観を押し通すのもゲジョシ的な行動と言えます。会社の飲み会やイベントに行きたくない、もしくは行けない人にも強制的に参加を促すことは、一人一人置かれている状況が違うのだということを理解していない証拠。『仕事第一』という考え方が称賛される時代は過ぎようとしています。
仕事よりもプライベートを優先させる生き方を選ぶ人も増えた現在、飲み会も業務の延長と言った考え方は時代錯誤と思われても仕方ないでしょう。
⑦部下に、業務以外の個人的な仕事をさせたことがある
「立場が上であれば、例え仕事の場でも、何を頼んでも許される」…そう勘違いしているのもゲジョシの特徴です。
しかし当然のことながら、仕事の場にプライベートのことを持ち込むのはマナー違反。線引きははっきりとしましょう。
⑧自分の価値観を人に押し付ける
「こうあるべき」「こうじゃなきゃ、これからやっていけないぞ…」そんな風に、自分の価値観を強く押し付けたがるのもゲジョシ的な行為です。
しかし例えそれが正しかったとしても、下の世代とは価値観が違って当然です。それを理解する姿勢を見せずに、押し付けてばかりいてはゲジョシと呼ばれてしまっても仕方ありません。
⑨酔っ払って、公共の場所で大声で騒いだことがある
多少のことなら何をしても許されると思っているのがゲジョシの生態。「自分はこれだけ社会に貢献しているのだから」という妙な自負があるのかもしれませんが、だからと言って公共の場で騒いでいい理由にはなりません。
⑩その気になれば、自分より10歳以上若い女性とも付き合うことができると思う
妙なロマンスを夢見がちなのもゲジョシの特徴です。例えば仕事上で優しく接されているだけなのに、10歳以上若い女性が自分に気があると勘違いしてしまうゲジョシは多いようです。ただ単に人として親切に接してくれているのではないだろうか、一旦、冷静になって考えてみるべきです。
韓国の若者が「品の悪い中年男性」を指して使う軽蔑語「ゲジョシ」。金敬哲『韓国 行き過ぎた資本主義』(講談社現代新書、P119)には、その「ゲジョシ」に自分が該当するかどうかを確かめられる、10項目のチェック・リストが掲載されている。 pic.twitter.com/kOCD9cPeeS
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) May 5, 2021
「すでに老人大国の入り口に差し掛かった韓国社会。貧困老人や老人嫌悪を個人的な問題ではなく、社会構造の問題と認識し、政府レベルで積極的に対処していくべきという声がますます高まっている。」(金敬哲『韓国 行き過ぎた資本主義』講談社現代新書、P195)https://t.co/LvVgkUbzf4
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) May 5, 2021
いかがでしたか?
チェックリストは韓国のもののはずが、日本で見る品の悪いおじさんとあまりにも類似しているのが驚きでした。ちなみにチェックリストで1個でも当てはまってしまった場合は、ゲジョシ予備軍だそうなので、注意してください。
年功序列の風潮が強い社会に生きていると、自分が年下に強く当たれる反面、同時に自分も目上の人に一切逆らえなくなってしまうのも特徴です。
残念なおじさんが多いのは、この年功序列の負の遺産を引きずっていることも原因のひとつでしょう。
年功序列が当たり前だった時代に若者だったおじさんたちは、年上には逆らわず従い、年下には強く当たるという風習が根付いているのではないでしょうか。
もし職場や家庭など生活圏内でゲジョシ思想がはびこっている場合、この風潮が当たり前だと思わないで疑ってみても良いのかもしれません。また将来、自分がゲジョシとならないためにも、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉をいつも胸にとどめておきたいですね。
