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強力磁石は子供やペットの誤飲に注意

指の先に乗るほど小さいのに強力な磁力を持ち、色々なシーンで便利に使えると人気の強力磁石。100均で安価に買えるのも人気の理由の一つです。

小さくても強力なことから、大事なメモのマグネットはもちろん、キッチンや洗面所で使う細々したグッズの整理整頓に大活躍します。

 
 
 
 
 
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でもこの超がつく強力磁石、小さなお子さんがいる家庭ではある危険に注意をする必要があります。その危険とは「誤飲」。以前、ボタン電池の誤飲の危険性についてご紹介しましたが、この強力磁石の誤飲にも恐ろしい危険が潜んでいます。

小児科医をしているというDr.アシュアさん(@reassure2001)さんは、小さな子供の強力磁石の誤飲の危険について注意を呼びかけています。100均などで簡単に手に入れることができる強力磁石はネオジム磁石を使ったものが多く、磁力はホワイトボードなどに使う酸化鉄を主成分とする磁石の10倍以上の非常に強い磁力を持つと言われています。磁力が強いためたった数ミリの大きさの磁石でも、手指を挟んでもとどまるほどの力を持っています。

Twitter@reassure2001

Dr.アシュアさんがツイートしたように、強力な磁石を2つ以上複数誤飲してしまった場合、体内で磁石同士が引き寄せられ、別々の場所にいた磁石が腸壁や胃壁を挟んでくっつき、穴を開けてしまうという危険があります。

国民生活センターは2018年にネオジム磁石の誤飲への注意喚起をしていますが、それまでに小さな子供が誤飲をし、消化管に穴が開いたため、摘出・縫合の開腹手術に至った例が続けて寄せられていたそうです。

乳幼児が磁石を誤飲した場合、複数個を時間差で誤飲してしまうと上記に挙げたような消化器官への穴だけでなく、腸閉塞や腸捻転などの重大な症状を引き起こしてしまう危険性があります。

また、乳幼児の誤飲では磁石をいくつ飲み込んだか本人が自覚していることがほぼ不可能なこと、また大人が見ていない場合に起きることが多く、1つでも飲み込んだ可能性がある場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。

乳幼児の消化器官に重大な損害を与えかねない強力磁石ですが、100均で買える強力マグネットの他にも、子供の教育工具としてネオジム磁石を使ったマグネットボールという玩具が発売されており、これらにも注意が必要です。実際に国民生活センターに寄せられた報告ではこのマグネットボールを誤飲したものでした。

さらに注意の対象となるのは乳幼児だけではありません。指を挟んでも引き寄せ合う強力な磁石を使い、小学生高学年くらいの年齢の子供たちの間でピアスのようにして遊んでいたために誤飲したという報告も海外ではあるようです。また、小さなペットがいるという家庭でも、同様に注意をする必要があります。

この他にも磁石を使ったものに、肩こりなどのもいいピッ○エレキバンがあります。こちらも磁石を利用ているので処理をする際は十分気をつけるようにしてください。

強力な磁力のため、日常生活のあらゆるシーンにおいて大人にとっては便利な強力磁石。しかし、子供やペットがいる家庭ではその磁力の強さが脅威となってしまいます。
子供やペットがいるという家庭で、日常的にこれらの磁石を使用している場合は保管の方法や取り扱いにくれぐれも注意するようにしていきたいですね。また、強力磁石以外も誤飲してしまいそうな大きさの磁石の取扱いは十分気をつけてください。

以前紹介したボタン電池の誤飲については以下の記事をご覧ください。

プレビュー画像:©︎Twitter/kazu_konosu

強力磁石は子供やペットの誤飲に注意