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強力磁石は子供やペットの誤飲に注意
指の先に乗るほど小さいのに強力な磁力を持ち、色々なシーンで便利に使えると人気の強力磁石。100均で安価に買えるのも人気の理由の一つです。
DAISOの便利素材❗⑥
☆超強力マグネット
素材はネオジウム⁉?
めちゃ付きがイイので重宝してます❗
ボビンホルダーを簡単に作って、すぐ手が伸ばせる所に置いたりLEDランタンの底に付けて?車の作業用に使ったりと……
100均商品もなかなかですネー❗?今日はここまで~❗?✋ pic.twitter.com/s8KfCVoSh1
— KAZU™ (@kazu_konosu) June 26, 2019
小さくても強力なことから、大事なメモのマグネットはもちろん、キッチンや洗面所で使う細々したグッズの整理整頓に大活躍します。
でもこの超がつく強力磁石、小さなお子さんがいる家庭ではある危険に注意をする必要があります。その危険とは「誤飲」。以前、ボタン電池の誤飲の危険性についてご紹介しましたが、この強力磁石の誤飲にも恐ろしい危険が潜んでいます。
【磁石2個誤飲はすぐ受診】
磁石2個間違って飲み込んでしまうと、お腹の中でくっついてしまうことがある。磁石の間に腸が挟まると腸壁は薄いので血流障害から壊死して穴が開く。緊急手術になっちゃう…
特にネオジム磁石はやばい!画像は独立行政法人国民消費者センターからhttps://t.co/dV689YzY6a pic.twitter.com/9Wj3vU1vKL
— Dr.アシュア (@reassure2001) September 26, 2021
小児科医をしているというDr.アシュアさん(@reassure2001)さんは、小さな子供の強力磁石の誤飲の危険について注意を呼びかけています。100均などで簡単に手に入れることができる強力磁石はネオジム磁石を使ったものが多く、磁力はホワイトボードなどに使う酸化鉄を主成分とする磁石の10倍以上の非常に強い磁力を持つと言われています。磁力が強いためたった数ミリの大きさの磁石でも、手指を挟んでもとどまるほどの力を持っています。
Dr.アシュアさんがツイートしたように、強力な磁石を2つ以上複数誤飲してしまった場合、体内で磁石同士が引き寄せられ、別々の場所にいた磁石が腸壁や胃壁を挟んでくっつき、穴を開けてしまうという危険があります。
日本小児科学会のInjury Alert (傷害速報)で「複数のネオジム磁石の誤飲」がまた掲載されていますね.
この強力な小型磁石の誤飲例は最近でも複数報告があり今回の例も昨年10月のものなので, 今でも注意な事例の1つだと感じました.
(画像はリンク先のPDFファイルから引用)https://t.co/SWa4EhaeG8 pic.twitter.com/TYMGL7Ckus
— NS@小児科医 (@nuno40801) February 27, 2021
国民生活センターは2018年にネオジム磁石の誤飲への注意喚起をしていますが、それまでに小さな子供が誤飲をし、消化管に穴が開いたため、摘出・縫合の開腹手術に至った例が続けて寄せられていたそうです。
国民生活センターの子どもサポート情報です。子供に触るな、口に入れるなと言っても無理があるので、最初から持たないか、絶対子供の手の届かない場所に。
強力な磁石のマグネットボールを誤飲し消化管に穴が!https://t.co/kvXEAYEvsC#子供の事故 #アブナイカモ #マグネットボール #磁石 #誤飲 pic.twitter.com/4u0hvKULPH
— 京都府消費生活安全センター (@kyotoshohisen) April 26, 2018
乳幼児が磁石を誤飲した場合、複数個を時間差で誤飲してしまうと上記に挙げたような消化器官への穴だけでなく、腸閉塞や腸捻転などの重大な症状を引き起こしてしまう危険性があります。
【マグネットボールの誤飲に注意】複数の強力な磁石を組み合わせて遊ぶマグネットボールを #誤飲 する事故が発生。複数のボールが磁力で引き合い、胃や腸等に穴が開くことも。子どもに触らせず、誤飲の疑いがあれば直ちに医師の診断を。#アブナイカモhttps://t.co/eLaLe5BM9w pic.twitter.com/1MLbwIHgAp
— 消費者庁 子どもを事故から守る! (@caa_kodomo) April 19, 2018
また、乳幼児の誤飲では磁石をいくつ飲み込んだか本人が自覚していることがほぼ不可能なこと、また大人が見ていない場合に起きることが多く、1つでも飲み込んだ可能性がある場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。
子どもの磁石誤飲 半数のケース 大人目撃せず 愛知医科大調べ
・半数は飲み込む瞬間を大人が見ていなかった
・深刻な場合 腸に穴が開いてしまうこともhttps://t.co/BfnJ9XaZBp— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) November 19, 2020
乳幼児の消化器官に重大な損害を与えかねない強力磁石ですが、100均で買える強力マグネットの他にも、子供の教育工具としてネオジム磁石を使ったマグネットボールという玩具が発売されており、これらにも注意が必要です。実際に国民生活センターに寄せられた報告ではこのマグネットボールを誤飲したものでした。
さらに注意の対象となるのは乳幼児だけではありません。指を挟んでも引き寄せ合う強力な磁石を使い、小学生高学年くらいの年齢の子供たちの間でピアスのようにして遊んでいたために誤飲したという報告も海外ではあるようです。また、小さなペットがいるという家庭でも、同様に注意をする必要があります。
この他にも磁石を使ったものに、肩こりなどのもいいピッ○エレキバンがあります。こちらも磁石を利用ているので処理をする際は十分気をつけるようにしてください。
磁石を複数誤飲すると危ないと聞いて、そうだよねー、うちにある磁石は冷蔵庫のマグネットぐらいかな?気をつけよう程度に思ってたんだけど、今ふと床に落ちてたゴミを拾い上げたら私の背中に貼ってたピップエレキバンで、これも磁石だったァァァ!!!!あっぶねぇぇぇ!!!! pic.twitter.com/wJoAPK4KCb
— こうもり???2y1m??? (@urrkoumori) January 31, 2020
強力な磁力のため、日常生活のあらゆるシーンにおいて大人にとっては便利な強力磁石。しかし、子供やペットがいる家庭ではその磁力の強さが脅威となってしまいます。
子供やペットがいるという家庭で、日常的にこれらの磁石を使用している場合は保管の方法や取り扱いにくれぐれも注意するようにしていきたいですね。また、強力磁石以外も誤飲してしまいそうな大きさの磁石の取扱いは十分気をつけてください。
以前紹介したボタン電池の誤飲については以下の記事をご覧ください。
プレビュー画像:©︎Twitter/kazu_konosu