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Lifehacks

なんて答える!?子どもたちに聞かれて困るちょっと恥ずかしい質問とその答え方

お子さんがいる方なら、子どもから返答に困る質問をされたことがあるでしょう。子どもたちはまっさらな状態から世界を発見し、学んでいるところ。知りたいことがたくさんあるのも当然です。

でも、いくら無邪気な好奇心からきているとはいえ、人前で、答えるのが恥ずかしい質問をされると、親は冷や汗ををかいてしまいますよね。

また、死にまつわるような哲学的な質問は、大人でさえも明確な答えを出すことはできません。そんなとき、大人はどうすれば子どもの好奇心をつぶさずに、子どもに大切なことを教えてあげることができるのでしょうか。

この記事では、返事に困る子どもの質問に対して親はどんなふうに答えればいいのかをご提案します。

1.「なぜ、あの人は歩けないの?」

子どもたちは、障害のある人や目立った身体的特徴を持つ人に惹きつけられます。そして、その人たちを躊躇なく観察します。大人にとっては戸惑うこうした質問も、お子さんに悪意があるわけではなく、単に興味があるだけです。

「そんなこと言っちゃダメ」と大人のタブーを押し付けるのではなく、こういう質問があったときこそ、社会の多様性を教える大切な機会と考えましょう。

「人はみんな違っていて、歩けない人、見えない人、聞こえない人もいるんだよ」と説明してあげるのです。そして、「その人が本当に得意なことに目を向けることのほうがずっと大切」ということも教えてあげましょう。たとえば、視覚障害のある人は、聴覚や触覚が鋭いことも多いんだよ、と伝えることでお子さんの視野が広がるでしょう。

Kid

2.「赤ちゃんはどこから来るの?」

この質問は、ほとんどの親御さんが冷や汗をかき、特に人前では赤面してしまう質問でしょう。小さいお子さんになら「ママとパパの間に大好きがいっぱいあると、おなかに赤ちゃんができるのよ」などと答えてもいいでしょう。もう少し大きくなったら、「赤ちゃんはママのお腹の中で育って、赤ちゃんの通り道から出てくるんだよ」と伝えてもいですね。

お子さんの年齢なりにわかるように、伝え方を変えていくことが大切です。お子さんが小さな赤ちゃんだった頃の写真を見ながら説明し、その後の育ちを一緒に振り返る機会にしても素敵ですね。

Mommy... does not eat chocolate

3. 「どうして男の人同士が手をつないでいるの?」

こんな質問には、とても簡単に答えることができます。お子さんに「二人の男性が手を繋ぐのは、お互いのことが好きだからだよ」と説明しましょう。お互いに好き同士なら、それが男性同士、女性同士、女性と男性にかかわらず手を繋ぐものなのです。

Look mum!

4. 「おばあちゃんはいつ死ぬの?」

子どもたちにとって、目に見えない「死」はとても抽象的なもの。しかし、この話題は常にオープンにしておくべきです。なぜなら、死は人生の一部だから。死を理解し始めるのは4歳以降と言われています。お子さんが質問してきたら、正直に、長い人生の後には、体が年老いて役目を果たせなくなり、やがて誰もが死ぬことを説明してください。死の意味を知ることは、命の大切さを知ること。誰もが必ず死ぬからこそ、毎日を精一杯生きて、大好きな人を大切にすべきだと教えてあげましょう。

Grammy, embarassed by a gift mixup

5.「あの男の人はなんであんなにお腹が大きいの?赤ちゃんがいるの?」

この質問は子どもたちの定番です。大人にとっては笑い話にしか聞こえませんが、子どもは本気で聞いています。ですから質問には真剣に答えましょう。「人はそれぞれ違うけれど、赤ちゃんを産めるのは女の人だけ。男の人のお腹では赤ちゃんは育たないの」と教えてあげてください。そして「人によっては、自分の体が必要とする以上に食べるから、お腹が大きくなることもあるんだよ」と説明してみるのはどうでしょう。

big belly contest!

6. 「なんで大人はいつもお仕事しなきゃいけないの?」

子どもは遊ぶのが大好きなので、親が仕事をしている意味を理解できないことがよくあります。ママやパパが働いてお金を稼いでいるから、家や食べ物、おもちゃを買えることを子どもに教えてあげましょう。また、仕事が終わったら、あなたと一緒に遊べるから、仕事を頑張れるんだよと、お子さんのおかげで頑張れることも付け加えてあげましょう。

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7. 「どうして男の子にはおちんちんがあって、女の子にはないの?」

子どもたちは、他人の体の特徴だけでなく、自分の体の特徴にも興味を持ちます。そして、それは至って普通のこと。ある程度の年齢になると、女の子と男の子、女性と男性に違いがあることにも気づきます。適当にあしらうのではなく、それぞれの性器がどのような機能を持っているのか、それらがパズルのように組み合わさって赤ちゃんが生まれるのだということを、年齢に応じた方法で説明してあげましょう。

Peekaboo

8. 「あの人の肌はどうして黒いの?」

子どもたちは、他人の外見について素朴な疑問を抱きます。髪の色、目立つ傷、肌の色の違いに好奇心を刺激されるのです。このような質問には、人にはそれぞれ違いがあることを率直に、公平に答えなければなりません。人の多様性こそが、人生を面白くするのですから。

Kids

9. 「大きくなったらパパと結婚できる?」

多くのお子さんが、父親や母親、兄弟と結婚したいと考えます。愛しているからこそなのですが、もちろん、それはできないことなので、子どもにはそのことを正直に伝えましょう。そして、家族とのつながりはずっと消えないこと、いずれはお母さんやお父さん、兄弟と同じくらい大好きな人と知り合うことになることを教えてあげてください。そしてもちろん、その大好きな人と結婚していいのだと。

Kids Wishper

大人と違って、子どもにはタブーがありません。だからと言って、子どもからの答えにくい質問をごまかしたり、適当にあしらうのは、子どものためにはなりません。子どもは質問を通して世界を広げていきます。「大きくなったらわかるよ」「あなたはまだ小さすぎる」と答えるのは簡単ですが、それでは子どもの自然な好奇心を鈍らせます。子どもがいつの間にかあなたに質問するのをやめてしまったり、他の人に質問するようになる原因にもなります。

子どもが質問してきたら、それが社会的にタブーな内容でも、恥ずかしがらずに、その子の年齢や発達段階に応じて適度に噛み砕いて答えてあげましょう。また、よい機会と捉えて、その子の意見を聞いたり、一緒に考えることで、お子さんの好奇心を生かすこともできるでしょう。

プレビュー画像: ©flickr/Shaylor